カレッジマネジメント241号
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○認定枠科学技術人材育成の全国的なモデルとしてこれまでの研究開発の成果を基にした多様な実践活動を展開・普及○先導的改革期卓越した研究開発を実施することで科学技術人材育成システムを先導○重点枠科学技術人材の育成に係る更なる取組を実施○基礎枠自然科学を主とする先進的な理数系教育に関する研究開発を実施し、将来のイノベーションの創出を 担う科学技術人材の育成を目指す。○文理融合基礎枠社会の諸課題に対応するため、自然科学の「知」と人文・社会科学の「知」との融合による「総合知」を創出・活用した先進的な理数系教育に関する研究開発を実施し、将来のイノベーションの創出を担う科学技術人材の育成を目指す。57近年の動向開発型(Ⅰ期)SSH指定校の実践事例希望が通常の高等学校の生徒より高くなっている。SSH事業は、先進的な科学技術人材育成に資する理数系の教育課程等の改善に資する実証的資料を得るとともに、その成果を他の高等学校等における理数系教育に波及させることも目的としている。SSH指定校において取り組まれてきた教育課程を基にして、平成30年3月に告示された現行の高等学校学習指導要領において教科「理数科」とその科目「理数探究基礎」及び「理数探究」が新設された。SSH事業の近年の動向について話を移したい。SSH指定校の数は、制度開始年度である平成14年の26校から開始し、平成25年度に200校を超え、令和6年度は225校。全都道府県に1以上存在するが、特に関西方面の府県において指定校が多い(図2)。225校の内訳は、Ⅰ期が33校、Ⅱ期が35校、Ⅲ期が83校、Ⅳ期が44校、先導的改革期が15校、認定枠が15校となっている。具体のイメージを持っていただくために、特色ある SSH 活動の事例を紹介したい。鹿児島県立国分高等学校は、鹿児島県霧島市にあるⅡ期2年目のSSH指定校である。国分高校においては、“自走する科学系イノベーター”の育成に向けて、「自己調整学習」の視点を指導や探究活動に導入している。課題に対して粘り強く自ら調整しながら活動する自律的学習者を育てるために、教員間で自己調整学習について共通認識を持ち、探究活動や授業の指導方法の研究を行いながら、「自己観察」、「自己判断」、「自己反応」の過程を意識したカリキュラム・マネジメントを推進している。普通科と理数科の3年間のカリキュラムを概ね同一にした文理混合でのSSHの全校体制をとっており、理数科の全生徒が所属する「サイエンス部」と普通科の生徒の多くが所属する「自主ゼミ」の相互作用により、科学コンテスト、オリンピック等の大会で多くの入賞者を輩出する等成リクルート カレッジマネジメント241 │Jul. - Sep. 2024図1 SSHの類型について実践型(Ⅳ期)実践型(Ⅲ期)実践型(Ⅱ期)

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