カレッジマネジメント242号
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山積する復興課題に未来志向で横断的に取り組む廃炉作業等に必要な実証試験を実施する「楢葉遠隔技術開発センター」ICTを活用した農業モデルの確立「トラクターの無人走行実証」Report自治体・産業界との共創2011年、未曾有の災害に見舞われた福島県。その復興において日本政府が重視しているのは、震災前の状況に戻すだけの復旧ではなく、震災前よりも良い地域づくりを目指す「創造的復興」だ。福島県を日本の科学技術牽引拠点とすることで、日本の競争力強化と、次世代産業を起点にした福島県の復興を両立させようとしている。福島イノベーション・コースト構想(以下、イノベ構想)とは、2011年の東日本大震災及び原子力災害によって失われた浜通り地域等の産業回復のために、新たな産業基盤の構築を目指す国家プロジェクトである。図1にある6つの重点分図1 福島イノベ構想 6つの重点分野(主要プロジェクト/拠点整備・研究開発等)国内外の英知を結集した技術開発ICTやロボット技術等を活用した農林水産業の再生陸・海・空のフィールドロボットの使用環境を再現した「福島ロボットテストフィールド」「医療ー産業トランスレーショナルリサーチセンター」野について、福島ロボットテストフィールド(RTF)等の拠点整備を含めた主要プロジェクトの具体化に加え、産業集積の実現、教育・人材育成、交流人口の拡大等に向けた取り組みを進めている。公益財団法人福島イノベーション・コースト構想推進機構(以下、イノベ機構)の企画戦略室副室長の波多野 茂正氏は、「イノベ機構はイノベ構想の中核的推進機関として福島県が2017年に設立した法人で、6つの重点分野再生可能エネルギーの導入促進、連系する共用送電線を整備し導入を加速化「航空宇宙フェスタふくしま」Ⅰ廃炉Ⅳ 農林水産業12福島ロボットテストフィールドを中核にロボット産業を集積技術開発支援を通じ企業の販路を開拓Ⅱ ロボット・ドローンⅤ 医療関連Ⅲ エネルギー・環境・リサイクル先端的な再生可能エネルギー・リサイクル技術の確立Ⅵ 航空宇宙「空飛ぶクルマ」の実証や関連企業を誘致公益財団法人 福島イノベーション・コースト構想推進機構次世代産業を中核にした6つの重点分野の産業集積と人材育成で創造的復興を実現する2.福島県

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