女性に親和性の高いリーダーシップ・スタイルとはシェアード・リーダーシップ知』、即ち『これまで結びつかなかった既存の知』の組み合せで起こる。女性の潜在的な能力が顕在化し、既存の能力と融合した時、新しい価値が生まれるのです。『既存の知』の新しい組み合せで、イノベーションを起こせる人が求められています」。今は、これまでの正解がそうでなくなるVUCAの時代だ。ダイバーシティが重視され、新しい価値創造が求められている。「日本企業は、両利きの経営でいう『知の深化』は得意でやりつくしてきましたが、幅を広げていく『知の探索』は十分とは言えず、イノベーションに苦戦しています。イノベーションには多様性が不可欠。多様な人達が持つ、それぞれの知が組み合されることで新たな知が生まれる。だから、女性リーダーも女性の数だけ多様であるべきなのです」。では、多様なリーダーはいかにして生まれるのか。小早川氏は、「自分らしいリーダー像を一人ひとりが模索し、育むこと。自分らしさを追求すればオリジナリティー、つまり自分だけの強みになる」と助言する。さらに、自分らしさを社会でどう活かしていくのか、道筋をつけていくことはもっと大事だと話す。それには、「既従来のリーダーシップリーダーの価値観や考え等を元に組織をけん引する44存の社会を理解すること、そのうえで自分のビジョンを描くこと、自己理解の3つが必要です。ありたい姿や、実現したい社会に到達するために、今の社会で何をしなければいけないのか。整理することで道筋が見えてくる。それに最適なリーダーシップ・スタイルを突き詰めていけばいいのです」。自分らしいリーダー像のヒントにと、昨今のリーダーシップ・スタイルを聞いた。リーダーと言えば、先頭に立ってチームを引っ張るイメージを持つ人も少なくないと思われるが、時代とともにリーダーシップのスタイルは変化していると言う。「そもそも良いリーダーとは、人数以上の成果を上げるようチームを導く人。必ずしもチームで一番優秀である必要はないのです」。小早川氏がマイノリティの女性に推薦するのが、「シェアード・リーダーシップ」だ(図表2)。「権限や裁量をチームメンバー全員にシェアし、それぞれにリーダーシップを特定の1人がリーダーシップを取るのではなく複数人・または全員がリーダーシップを取る図表2 従来のリーダーシップとシェアード・リーダーシップの違い
元のページ ../index.html#44