カレッジマネジメント242号
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76リクルート カレッジマネジメント242 │ Oct. - Dec. 2024本調査は2025年3月卒業予定の高校3年生に対して、2024年4月1日~30日にかけて実施したものである。2024年調査はより正確性、精緻性を求めて従来までの調査項目の一部を以下の通り改変した。<主な変更点>◦調査エリアを3エリア(関東・東海・関西)から全国に拡大◦「知名度」の分解: より受験生の実態に近い情報を取得するため、これまで「知っている」「知らない」の2択だったものを、「特徴を知っている」「名前だけ知っている」「知らない」の3択に変更◦イメージ項目の更新: 回答効率向上のため項目を50→24項目に絞り込んだうえで、より受験生の実態に近づけるために「知名度」において回答者が「特徴を知っている」「名前だけ知っている」と回答した大学についてイメージを尋ねた◦文理融合への対応: 回答者の属性について、「文系・理系」の2択に加えて「どちらかといえば文系・理系」を追加◦入学意向度の調査: 志望校として検討している大学に対する入学意向度を新たに調査項目として追加国公私立大学の志望について、全国を7エリアに分けた表が図1である。各エリアを比較すると、関東甲信越、関西のみ私立志向が国公立志向を上回っている。関西は国公立志向と私立志向が拮抗しているのに対し、関東甲信越は20.7ポイントと大きな差をつけている点が特徴である。この傾向は従来までの調査と同様であり、関東甲信越は総合型私立大学の選択肢が多く、私大のブランドも確立していると言えるだろう。これと対照的に関東甲信越、関西以外のエリアでは国公立が私立を大幅に上回り、その差は16.5~33.7ポイントと強い国公立志向が見られた。進学先検討時の重視項目を、大学自体の特徴に関する項目の「大学軸」と、高校生自身が入学後に期待するイメージに関する項目の「自分軸」に分けたものが図2である。「大学軸」は「交通の便が良い」「専門分野を深く学べる」等のポイントが高いのに対し、「自分軸」は「学生生活が楽しめそう」や「就職に有利である」「自分が成長できそう」に回答が集まった。全体傾向としては「自分軸」を選んだ割合が「大学軸」を選んだ割合を13.1ポイント上回ったことから、オープンキャンパス等を通して入学後の具体的なイメージが大学独自の魅力として高校生に届くかどうかがポイントになりそうだ。概観すると、関東甲信越、東海北陸、関西、九州沖縄では、入学定員3000人以上を擁する文理共幅広い学部学科を持つ大規模私立大学が1位、北海道、東北、中四国エリアでは交通アクセスのよい国公立の総合大学が1位となった。いずれのエリアでも、高校生の学びたいことや価値観の多様化に応えられる点が重要なポイントとなっているようだ。進学先エリアについて、調査対象エリア外の大学には、地色を敷いている。関東甲信越、関西ではエリア内の大学が上位20校を占めており、「①国公立及び私立大学進学意向」でも触れたように自エリア内にブランドの確立した魅力的な大学の選択肢が十分揃っていることが分かる。   国公立及び私立大学進学意向 (P.77)   進学先検討時の重視項目 (P.78)   志願度ランキング (P.79~85)大学の魅力は高校生にどれほど届いている?進学ブランド力調査2024から見えてくるもの

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