Interview通信課程で培った「自ら考えて勉強を進める力」が、大学の学びにおけるアドバンテージに通信制高校卒業生に聞いた「学びの中身と成果」リクルート カレッジマネジメント244 │Apr. - Jun. 2025私立の通信制高校・明聖高等学校WEBコース2023年卒。現在は、中央大学総合政策学部国際政策文化学科に在学中。今後はスウェーデンに留学予定。英語力を伸ばし、海外と関連のある仕事を通じて視野を広げることが将来の希望。インタビューN.Yさん(20歳)調回復に努めたいと考えていました。しっかり休む生活と、受験勉強、そして高校の学びを実現することが出来たと思います。大学受験では、参考書やYouTubeの解説動画等を見ながら、独学で計画的にやっていました。現在通っている学部は、法律、経済、文化系と多様に学べる学部なのですが、進学時に「これがやりたい」ということは決まっていなかったので、幅広く学べるところが良いと考えて選びました。やりたいことが明確に決まっているなら通信制大学も良いとは思います。ただ、私の場合は様々なことをつまみ食いしてから本格的に学ぶことを決めたかったというのと、中学時代から同学年の人との関わりが5年ほどなかったので、社会に出る前に感覚を取り戻したくて通学制を考えていました。こうした大学選びの際に学校側からの進路指導を受ける機会はありませんでしたが、通信制高校では先生方との関わりが希薄で、私の学習状況や性格について把握していないと考えていたため、特に指導を希望はしませんでした。やるべきことに自ら取り組む姿勢と多様な視点通信制高校には、自ら目標を定めて、そこから逆算して、やるべきことに取り組んでいる人が少なくありません。また、通信制高校を選ぶ理由は人それぞれで、それが新たな視点を生むことがあると思います。似たバックグラウンドの人が集まる高校とは異なり、一つの物事に対し一人ひとりが違う見方を持っていることは通信制高校の強みかもしれません。また、学力面を懸念する声もあるようですが、私自身、1年次にGPAが学科で1番となり、学部長賞を頂きました。大学では、自ら考えて勉強を進める必要がありますが、通信制高校では高校時代からそれができているので、それがアドバンテージになるのかもしれません。高校段階で通信課程で学んだ人に、その選択の経緯や通信制高校の学習内容、高校における経験から得たこと等についてお話を伺った。体調を回復するために通学から通信へ中2の頃に体調を崩し、中学卒業後、単位制で時間の自由が利く昼間定時制の高校に一度は入学したものの、毎日通学することが難しくなりました。そこで、勉強して高等学校卒業程度認定試験を受けるか、通信制高校に入学するかという二つの選択肢で迷いましたが、高卒認定試験という選択は、どこの組織にも属さない状態になると思い、それを避けるため、高1の10月に通信制高校に編入しました。その頃話題に上っていたN校をはじめとしていくつかの通信制高校を調べました。体調の問題があったので、スクーリング回数が少ないことを最優先に絞り、家族と相談して選びました。 授業は学校が開発したアプリから、指定の受講期間内に視聴可能な動画を見る形だったので自由に学べました。45分程度の動画を視聴した後、ミニテストを受け、一定の正答率をクリアできたら受講が認定されました。受講ペースは1日1講座視聴程度、内容も難しいものではなく、受講が億劫になることはありませんでした。私が通っていた高校のスクーリングは、体育の授業や定期テストのために年4回、4日間のみ。同学年の人達とはその日には顔を合わせましたが、仲良くなって連絡を取り合うといったことはありませんでした。時間に対する自由度の高さ通信制高校で学んで良かったのは、自由度が高く、普通の高校に比べ、自分で好きに使える時間が何倍もあることだと思います。やはり普通の高校だと、クラス単位での学習となるので、人によってペースが異なったり、自分が入試で使わない科目も勉強する必要がありますが、通信制高校は自分に合ったペースで効率よく時間を使うことができ、自分が本当にやりたいことだけできるのではないかと思います。私の場合は、大学受験のための勉強は独自で進める予定でしたし、それに加えてやはり体に負荷をかけずに体22
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