カレッジマネジメント244号
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2004リクルート カレッジマネジメント244 │Apr. - Jun. 2025010代(人)605040302010(人)16014012010080604020【年齢】その他卒業 1.3%573327高校普通科卒業45.8%1810代20代30代40代【最終学歴】その他修了0.6%大学 卒業79.0%【最終学歴】その他修了 3.9%専修学校専門課程修了1.9%短大卒業 1.9%高認合格5.2%高校(通信制)卒業 7.1%大学退学 8.4%高校専門科卒業24.5%特集1機会としての通信教育3年次編入学出願者【年齢】1年次入学出願者まず、最も象徴的なのは学費の安さだ。「建築学部オンライン学士プログラム」の1年次入学は4年間の学費合計125万5000円、3年次編入の場合は2年間の学費合計68万そして、通信教育課程は入試なしで誰でも学びを始めることができる。留年制度もなく、4年制、2年制の年数で卒業できなかった場合、その後は授業料がかからず、1年につき3万円の在籍延長料だけで何年でも勉強することができるに授業は動画のオンデマンドで提供され、対面が必要と思われるスクーリングもオンラインで完結できる仕組みを完備。働きながら、好きな時間に自分のペースで学びを続けられる仕組みが整えられている。また、学生のサポート体制にも力を入れている。「学生からの質問に回答していくために、教員の業務補助のスタッフを採用しました。また、CADのインストール方法を知りたい、といった要望にも応えられるよう、建築系の経験則を持つ事務職員も新たに雇い、先生方の負担をなるべく軽減しつつ学生が学習環境を整えられるような工夫をしています」(若林氏)さらに、入試がないということは、大学の入口の保証ではなく、出口の学びの質の保証が大切になる。既存の短大、法学部の通信教育では、大学外の有料サポートサービスを活用る。建築学部でも同様の仕組みが導入できないか検討する令和の時代の通信教育は、やはりオンライン授業、オンデPART2(文/木原昌子)27総合大学の強みを活かし、全ての学部に通信教育を137128109732620代30代40代50代60代70代建築学部(通信教育課程) 通称「建築学部オンライン学士プログラム」 2025年4月入学の出願者属性2025年2月27日現在の出願者数:1年次入学155名(定員100名)、3年次編入学477名(定員500名)その他卒業3.2%高専卒業2.1%大学退学3.8%専修学校専門課程修了4.6%短大卒業6.7%1850代60代マンド授業の普及が果たす役割は大きい。2020年から近畿大学は「近大DX」と称して日常の教育体制をオンラインに一気に変えていった。現在では学部横断で共通教養科目(一般教養科目)のオンデマンド提供を既に叶えている。「日本の社会にはまだ手付かずの大きな問題が二つあります。一つは、誰もが同じ年代で大学に入るということ。もう一つは大学を卒業して、同じ年代で働き始めるということ。この二つが非常に多様性を縛っているのではないでしょうか。自分で働いて学べるような何かもっと本質的な自由度が、この日本の社会には必要なんじゃないかという思いがずっとありました。近大DXでオンラインでも学びを提供することができるという手がかりを得て、これは大学の存在自体をドラスティックに改革できる可能性があるのではないかと感じましたね」(岩前氏)建築学部の通信教育によるリスキリング・リカレント教育も、こうした時代の背景からも生まれてきたといえる。また、少子高齢化時代の大学の経営という視点からも、リスキリング・リカレント教育を目指す社会人層を大学に取り込んでいくことは重要だ。岩前氏は「理想は全ての学部に通信教育課程を作ること」と語る。さらに若林氏は近畿大学が目指す通信教育の将来像について次のように語る。「もっと多くの学部に通信教育課程を設置し、総合大学の強みを生かして複数学部の科目をまたいで受講できるような『総合大学の通信教育課程』を目指していきたいと考えています」(若林氏)こういった動きが実現すれば、海外の総合大学のように、経営学を専攻しながら薬剤師を目指せるような自由なキャリア設計ができる大学が通信教育で叶えられる日もくるのかもしれない。2000円とかなりリーズナブルだ。(1年次入学は10年、3年次編入学は8年の上限あり)。さらし、確実な学びの質を確保するための仕組みを構築していとのこと。

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