カレッジマネジメント244号
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特集1機会としての通信教育図表 授業区分PART2(文/浅田夕香)29全国的なニーズに応える広報がカギ授業区分メディア授業面接授業(スクーリング)学外実習リクルート カレッジマネジメント244 │Apr. - Jun. 2025内容e-learningシステム(LMS)上で配信される授業動画を視聴し学修を進める大船キャンパスで実施。8月・12月の平日・土日に1科目につき1~3日間実施学外実習が必要な免許・資格では2年次に学外実習を実施 ※教員免許状取得のための教育実習では面接授業(スクーリング)による事前指導を実施るのが面接授業(スクーリング)と、学生と教職員の情報共有の場「オンライン・ピアッツァ」だ。スクーリングは、社会人の忙しさを考慮し、8月や12月の平日ないし土日に、1科目につき1~3日間の集中形式で行うという。「我々が長年の教員養成教育で培ってきた実績から、教員に求められる資質・能力を養成するに当たり、『これだけは対面授業で指導したほうが望ましい』という授業を厳選し、スクーリング科目に設定しています。例えば、音楽や図画工作に関する指導技術等を身につけるには、実際に楽器や機材に触れる経験が重要です。それらに直接触れて獲得した能力は、学校現場で子ども達を前にしたとき、生きて働く専門性へと転換するでしょう。また、教育実習の事前指導も、重要な知識の確認や実習に対する不安払拭の機会として対面で行う必要があると考えています。受講生自らが学校現場等で活躍する姿をイメージするためにも、このスクーリング学修は極めて意味があると思っています」と小泉氏は話す。オンライン・ピアッツァは、1クラス100人程度でクラスを編成したうえで、「できるだけ顔の見える学びを実現するために」(小泉氏)、セメスターごとに2回程度の頻度で、クラスアドバイザーを担う教員と参加可能な学生が集う形で実施する予定とのことだ。また、学修状況に停滞が見られる学生に対する支援も重視している。通信教育では、学修者が孤立的、閉塞的な学修環境になりがちであることからe-Learning Centerにヘルプデスクを設けて常時学生支援を強化していくという。確認し、視聴が止まっている学生やアクセスのない学生にはクラスアドバイザーと協力して連絡していくことを想定しています」と長岡氏は説明する。キャリア支援としては、卒業単位の修得時点で小学校教諭二種・幼稚園教諭二種免許状が取得できることから、これらの進路や、保育、児童厚生、子育て支援等に関わる進路を想定して支援を行っていく予定とのことだ。「どの都道府県においても、教員の新任採用とほぼ同じくらいのニーズで中途採用も行っているので、それらの情報提供を中心に行っていく予定です」と小泉氏は話す。出願受付開始前の問い合わせ状況として、中泉氏は「社会人、かつ、地方在住者からが非常に多い」と話す。「目立つのは、既に小学校や幼稚園の現場でティーチングアシスタントや用務等非常勤で働いている方が、人材不足の現場で有資格者となる必要性を感じたり、より深く関わっていきたいと思われたりしているケースです。教育現場により積極的に専門的に関わろうとするこうしたニーズが、意外と多いことが分かりました」(中泉氏)と続ける。地域で支える学校教育、社会に開かれた教育課程といった国の方針の具現化としても、有効な手立ての1つがこうした取り組みかもしれない。他方で、そういったニーズに対して課程開設の情報がまだ十分に行き届いていないことが現在の課題となっている。「各種広報媒体で発信してはいますが、先ほど話したような方々は普段現場で業務に追われていて、かつ、所属団体があるわけでもないので、情報が届きにくい。そこに難しさを感じています」と中泉氏。小泉氏も「ニーズが全国的にあるのは分かったので、あとはどのくらい知っていただけるか」と話す。具体的な方策としては、各都道府県の教育委員会との連携等を検討しているとのことだ。このほか、専門学校との併修制度を設けており、宮城県仙台市や沖縄県石垣市の専門学校等との連携を進めているという。加えて、通信制高校への情報提供も進めていく計画だ。「同じ通信教育という方法で学んできた生徒さん達に、進学後の選択肢として知っていただくとともに、本学の教育課程を通して、教育に携わる教職の魅力に触れていただき、これからの時代を見据えながら初等教育を考える意義を実感していただければ」と小泉氏。「一般に通信教育課程でのe-learningの強みは、短期で集中して取り組むことのできる学修の効率性と循環性を実現できることにあると思います。だからこそ、我々も2年間という期間を生かした高等教育機関である短期大学で導入しようと考えたのです。多様な入学生を呼び込み、その方々に対して、各種教員免許や資格を2年の短期間で取得できるよう支援していくことが我々の目標です」と先を見据えている。「今後試行錯誤していく予定ですが、視聴状況等を定期的に

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