カレッジマネジメント244号
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リクルート カレッジマネジメント244 │Apr. - Jun. 2025田口氏・鈴木氏への取材をもとに筆者作成授業目標の設定教材の作成・選定添削教材の提供教材の学習(インプット)学生それぞれの目標設定コミュニティーづくり等による学習意欲の促進次のステップへのガイダンス・機会提供なに良質な動画を作成して学生に提供したとしても、それだけでは学生の学びは続かないということは分かってきています。いっぽうで通信制大学では遠隔での学習継続で長い実績がある。じっさいにうかがってみて、多様な学生に対し、その学習を遠隔からどのようにサポートするか、工夫を重ね非常に努力されている」(田口氏)。通信制大学の授業の方法は4種類。①印刷教材等による授業、②放送授業、③面接授業、④メディア授業(同時双方向型・オンデマンド型)だ。このうち、通信制大学にのみ認められているのが、①印刷教材等による授業と②放送授業である。「通信制大学には『教材を授業にする仕掛け』があります。教材が与えられたら勝手に動機づけられて勝手に勉強してアウトプットする、そうした学生は決して多くはありません。放っておいては続かない。じゃあ学生にどうやって学習を進めてもらうか。授業前のガイダンスにはじまり、授業では教材上でも添削内でも、その科目を学ぶ意味づけ、動機づけを丁寧に実施している。それは、印刷32教材による授業であってもオンデマンド動画による授業であっても同様です」(田口氏)。鈴木氏はこう述べる。「結局は、『読んで、考えて、書く』ということですね。印刷教材をきちんと自分で読む。課題に対して自分の頭で考える。そしてそれをレポートとして書く。この3つは、まさに高等教育の根幹ですよね。通信教育はそれを課して、促してきた。。そして自分で『読んで、考えて、書く』ことが習慣となって、これはもう一生できる、ということで卒業となるわけです」(鈴木氏)。ただ印刷教材を読む、動画を見るのではなく、「書く」こと、自分がアウトプットすることを前提にインプットを行ってもらうことが重要だ。実際通信制大学の学生に取材すると、図書館を積極的に利用している学生に出会うことが多い。課題を前に「いろんな文献を見てみないとレポートが書けない」からだ。こうした学習意欲が、アウトプットに対するフィードバック、つまり添削でさらに醸成されていくことになる。「アウトプットをどう促し、どうフィードバックするか。通信教育での学びの流れ準備授業動機づけフィードバック・評価課題・レポートの提出(アウトプット)

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