カレッジマネジメント244号
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5リクルート カレッジマネジメント244 │Apr. - Jun. 2025特集2専門学校 進化のベクトル55職業実践専門課程の認定校が取り組みのモデルに専門学校が直面する課題と 解決の方向性デジタルリテラシーは8分野全てで育成が必要。(多氏)社会の信頼獲得には、職業教育体系の確立こそが急務。(関口氏)高度専門士というディプロマがあれば、海外でも活躍が期待できる。(堀氏)評価の努力義務化」が今後どう展開され、どんな影響があるか注視が必要です。周知の通り、昨今は専門学校の様々な制度に対し、外部評価への取り組みが求められています。例えば、外国人留学生のキャリア形成促進プログラムの認定校や、適格専攻科の設置校等に対して、優先的に外部評価が義務化される見込みだと捉えています。適格専攻科の修了者と同様に、大学院の入学資格が付与されている高度専門士についても、理論上、義務化は避けられないでしょう。また、職業実践専門課程も、 将来的には外部評価の導入が想定されます。文部科学省では、学校評価のガイドラインの改正、評価の対象や開始時期、さらには実施体制についての検討が進むでしょう。こうした状況を踏まえ、全専各連では、全国の専門学校が外部評価を受審することになった際の課題を整理しています。外部の識見を有する者と、現在の独立した専門の評価機関における評価の質について同等性を求めていかなければいけません。あるいは、外部評価を受ける学校側の負担の軽減やメリット、つまり社会的評価や、補助金等のインセンティブのあり方、更には地域性や学校の規模を踏まえた外部評価への取り組み方に等ついて、議論を展開していきたいです。また、「履修主義から修得主義へ」の転換、即ち「何ができるようになったか」という学修成果に対して単位を付与すものの、大学における制度の長所が、専門学校にそのまま生きるかは疑問です。必修科目に加えて、知識の幅や、見聞を広めるための選択科目がある大学とは異なり、専門学校は特定の職業に就くために学ぶので、ほとんどの授業が必修科目です。専門学校で学ぶ学生にとって、単位制の導入が有益なものになるように、教育課程の編成やカリキュラムの作成において、細心の留意が必要だと考えます。小林 今挙げていただいた点も踏まえ、今後、専門学校が直面する問題や、取り組まなければいけない課題とは何でしょう? 関口 専門学校を今後さらに良いものにしていくために、まずは職業教育の質を高めてきた職業実践専門課程の認定校がモデル的な取り組みを実践して、それをほかの学校に参考にしてもらうのが良いと考えます。とはいえ、企業との連携という点においては、職業実践専門課程も課題があるので、より実践的で高度な成果を上げる必要があるでしょう。その実現には、職業実践専門課程の認定要件を分野ごとの事情に即して変更したり、手薄である教員のマネジメントに関わる部分を強化したりする等、認定要件の改善も必要だと考えます。1110校の職業実践専門課程の認定を有する学校が、職業教育のマネジメントを高めて、認定要件に厳密であることが、専門学校の質の保証において重要であり、最大の課題でる「単位制の導入」は、制度の整合性という点では理解する

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