カレッジマネジメント244号
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各都道府県の専各協会やリーダー校が地域貢献を推進リクルート カレッジマネジメント244 │Apr. - Jun. 2025小林 労働人口が減っていくなか、地域における人材育成についても期待が高まっています。専門学校の地域貢献のあり方について、関口さんはどうお考えでしょうか。関口 地域貢献は、専門学校の重要なテーマです。高等教育の地域貢献といえば、自治体は大学に目線が行きがちですが、社会人の学び直しも含めて、専門学校が地域貢献に果たせる価値を伝えていかなければなりません。そのためには、各都道府県の専各協会が、各地域の学校や産業のデータを収集し、地域が求める人材育成に活用できる状態を目指すと同時に、地域社会との関係性構築に努めていく必要があるでしょう。さらに、そういった取り組みを、各地域のリーダーとなる専門学校が推進していくことも重要です。小林 堀さんは、地域の労働市場における専門学校の役割や期待について、どうお考えですか?堀 地元貢献は、専門学校が担う重要な役割です。地域によっては、大学を補完する役割を果たしている専門学校もあります。学びたい分野や専攻が、専門学校でしか学べないというケースで、今後も増えていくと予測します。専門学校には、大学にはない強みを生かしたポジショニングを期待します。あると考えます。多 学校経営の健全化に向けては、学校法人としての方向性や目標を明確に掲げることと、その達成に向けて必要なヒト・モノ・カネといったリソースの計画的な確保に向けて、中期的な事業計画を策定し、その実施に臨んでいくことが肝要だと思っています。教育の質の保証・向上と、中期事業計画の策定・実施、双方の取り組みを通じて、職業教育のマネジメントを確立して、 PDCA のサイクルを回しながら継続的な改善に努めていくことが、今一番我々に求められていることだと思います。それから、専修学校の制度の複雑さの解消も大きな課題だと捉えています。専修学校制度が発足してから現在に至るまで、様々な認定制度が積み上がってきました。柔軟であるがゆえに複雑になり、結果、社会的認知や理解が進まないという状況を招いています。専修学校という一つの学校種の中に専門課程、高等課程、一般課程と、課程が3つあること等、課程も制度も複雑であることは、学生募集やひいては学校運営にも直接的な影響を及ぼしかねません。この複雑さを解消していけるかも、今後の課題です。関口 学校教育法で制度的な整備をして、なるべく専門学校としての全体性を担保する動きも肯定しつつ、一方で中核となる職業実践専門課程を優良化しようとすればするほど、それ以外の学校との間に乖離が生まれてしまう。矛盾をはらんではいるのです。ただ大切なのは、どちらの道に進むかを各学校が明確にしていくことだと思います。56

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