カレッジマネジメント244号
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6リクルート カレッジマネジメント244 │Apr. - Jun. 2025特集2専門学校 進化のベクトル高等教育における、職業教育の唯一無二の存在に将来に向けた専門学校の意義と期待学生ファースト、地域ファーストでありたいそれが、専門学校経営者としての信念。(多氏)地元貢献に果たす専門学校の役割は大きい。大学にはないポジショニングに期待したい。(堀氏)「職業教育の重要性」について社会的認知をどう高めるのかが課題。(関口氏)干変化させていくことも、今後のあり方の一つではないでしょうか。関口 私も同感で、「専門学校」の存在を強調するというよりは、「職業教育の重要性」について社会的認知をどう高めるのかを、政策的な課題として捉えてもらいたいです。そうすればおのずと、職業教育の主役として専門学校が認知される。そういう社会へのアプローチが良いと思います。多 50年の歴史の中で、先人の尽力によって、専門学校の存在価値は高まってきました。そして今、学校教育法改正もあり、制度的にも、従前と比べて存在感を示せるようになってきました。この先さらに存在感を高めていくには、職業教育の唯一無二の要になることが重要です。大学全入時代といわれて久しいなか、「とりあえず大学へ行く」という風潮には流されない新卒者、あるいは様々な経験を経て、学び直しにチャレンジする既卒者、加えて、勇気と希望を胸に海を渡ってきてくれる留学生等、多様な学生が毎年専門学校には入学してきます。その学生達が専門学校に期待するのは、質の高い実践的な教育と安心して学べる学習環境です。その期待に応えるべく、少子化の時代だからこそ一人ひとりの学生を大切にし、学生ファーストや地域ファーストの信念を持って、教育の質保証・向上や学校経営の健全化に努めていくことが、私達専門学校を経営する者の第一義だと考えます。小林 まさに今、専門学校の役割も期待も大きく変わろうとしていることが良く分かりました。ありがとうございました。(文/武田尚子)57小林 全専各連としては、どう考えますか?多 地元の専門学校を卒業して就職した人は、平均68%という高い割合で同じ都道府県内の企業に就職します。人材不足が深刻化の一途を辿る地域企業の振興は、専門学校の存続が生命線だと言っても過言ではありません。専門学校は地域の活性化の責務の一端を担っていると考えます。小林 まとめに入りたいと思います。堀さんは、様々な高等教育会議に参加され、職業教育や専門学校、大学を見ていらっしゃいます。今後の専門学校への期待をお聞かせください。堀 かつて、専門学校や職業教育について理解があまり進んでいなかった時代においては、専門学校の素晴らしさや特長を積極的に世に伝えることが重要でした。しかし現在は、職業教育や専門学校に対する社会の理解は浸透してきていると感じます。目標とする職業に就くには、専門学校でしか学べないというケースや、地元に残りたいから専門学校進学を選択するという高校生も今後増えていくと思います。高等教育の中の一校種として、十分に重要性を認識され、明確に位置付けられた存在となってきたので、アピールのスタンスを若

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