美容業界一筋に70年の実績一日でも早くスタイリストに育てる教育「5:5」の教育で楽しく努力させるリクルート カレッジマネジメント244 │ Apr. - Jun. 2025中日美容専門学校は名古屋市に所在し、美容、トータルビューティーの2学科、通信科、学生数約1500名を擁する美容専門学校です。1957年の設立から約70年弱にわたり、美容師をはじめとする美容業界の専門家を養成してきました。現在の学科構成には、2年制の衛生専門課程である美容科(9コース)とトータルビューティー科(3コース)があります。美容科は美容師免許(国家資格)を取得する学科で、その先にある知識と実践による総合力を備えたスタイリストの養成を目指しています。トータルビューティー科は美容師免許を必要としない美の職業であるエステティシャン、ネイリスト、美容部員を養成する学科です。このほか3年制の美容師免許取得を目指す通信科(2コース)があり、1学年の定員は美容科640名、トータルビューティー科60名、通信科160名となっています。本校の教育の特色は、卒業時に学生が一番幸せになる形を作ってあげるために、日本で一番学生ファーストの学校を目指している点です。美容学校の一番大事な役割は、一日でも早くスタイリストとして一人前になるために、知識と技術を学生に身につけてもらうことです。そのための美容師免許を取得することは、あくまでも通過点であって、卒業時に一番良いスター58トラインにつけるようなカリキュラムを提示することが、学生ファーストになるというのが私達のコンセプトです。私の中には「美容師の世界は三重苦」という課題意識があります。三重苦とは、①1日8時間の立ち仕事、②スタイリストになるまで毎日続く営業後の練習、③練習に費やした時間に見合わない給与の低さです。美容業界の離職率の高さもこの三重苦にあり、特に3年以内の離職率が高いのは②と③が要因です。サロンの試験をパスしてスタイリストになるまでには通常3年程度かかり、給与体系は歩合制が多いのでスタイリストとして指名されなければ上がりにくい傾向にあります。だからこそ、一日でも早くスタイリストになれることに価値があるのです。私は美容学校の責任として、資格取得だけを目標にしてきたことがこのような状況を作ってしまったと思っています。三重苦を改善する教育を構築することは専門学校の役目であり、将来人口減で美容業界に入る人数も減ることが予想される中、離職率を下げることは美容業界のためでもあります。そこでまずは、前述②に当たる営業後の練習をなくそうとしました。仮に1日2時間練習するとして、3日分の6時間は美容学校の1日の授業時間に相当します。3分の1に期間を短縮できるなら、3年分の練習を美容学校在学中の1年で教えようと思ったのです。本校では2年間のうち1年で国家試験、もう1年でサロン中日美容専門学校 校長サロンで役立つ最新の教育で、免許取得の先にあるスタイリスト養成を目指す小山育久氏
元のページ ../index.html#58