事例report 北海道科学大学 総合型選抜[Catalyze-カタライズ-]新ガリレオ入試の方向性はそのままに高大社接続の形にバージョンアップ入試広報センター副センター長 教授加藤士雄 氏入試広報センター副センター長・入試課 課長宮武真知 氏入試広報センター センター長 教授 菊池明泰 氏入試広報センター入試課 課長補佐中山大輔 氏北海道科学大学(以下、北科大)は2024年に法人創立100周年を迎えた伝統校である。学部学科改組や入試における積極的な改革で知られるが、2025年度入試から総合型選抜[Catalyze-カタライズ-]を導入した。その内容や背景について、入試広報センター長の菊池明泰教授、副センター長の加藤士雄教授、副センター長で入試課課長の宮武真知氏、入試課課長補佐の中山大輔氏にお話を伺った。カタライズの前身には、2016年度から導入の「新ガリレオ入試」がある(※1)。3回のセミナーを通して参加者に課題に応じた講義・集団討論や実習等を課し、最終レポートを提出させるという教育的枠組みの育成型入試だ。その設計を担った菊池氏はカタライズへの進化について、次のように話す。「8年間実施するなかでコロナ禍があり、対面を前提としていた入試設計も変更を余儀なくされました。一方高校では新課程・探究活動が始まりましたが、学校ご60リクルート カレッジマネジメント244 │Apr. - Jun. 2025とにその進行や指導には差があり、公平かつ多面的評価の入試を行っていくに当たり、今のままの入試内容でよいのかという思いがありました」。同時に、新ガリレオ入試で合格した学生のミスマッチが一定数発生していたことも議論を後押ししたという。「入学前の意欲が高くても思い描く将来像が漠然としていることで、入学後の教育やキャリアと齟齬があるケースが散見されました。そのため、自分の将来像により焦点を当てた入試設計にできないか、高大だけではなく社会ともつなげられないかという議論が始まりました」(菊池氏)。検討が始まったのは2022年頃だという。「2023年度にプレで新しい内容を試してみたいと考えていたため、スピーディーに進める必要がありました」と、加藤氏は当時を振り返る。入試広報センター内で原案を作ってディスカッションを重ねるなかで、「新ガリレオ入試の『育てる入試』という方向性は大事にしたい」「100周年で多数の卒業生が社会に出ていることを活かしたい」「大学卒業後に思い描く未来について考えてもらいたい」という3つの軸足が決まったという。入試は社会へのメッセージ#13志望分野で活躍する卒業生の評価を取り入れ高校生のキャリア観を社会につなぐ
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