子ども育成学部現代社会学部67学園全体のDX化と学生の基礎力養成が今後の課題建設業6名製造業26名電気・ガスエネルギー関連業7名情報通信業12名運輸業4名進学5名一般企業7名社会福祉関係19名※就職率は、就職希望者に対する就職決定者の割合〔就職率=就職決定者数÷就職希望者数〕リクルート カレッジマネジメント244 │Apr. - Jun. 2025そのほか3名2023年度子ども育成学部卒業生進路実績就職率100%小学校教員34名保育・幼児教育関係25名そのほか(留学生の帰国など)5名公務員団体職員など9名サービス業ほか19名2023年度現代社会学部卒業生進路実績就職率100%不動産業3名金融業7名卸売・小売業15名卒業後の進路データ(2023年度卒業生)は「一度は県外で生活してみたい」「東京は無理でも金沢で熱心に個別指導的なことをしていることの方がポイントではないかと思っております」。学生に寄り添う支援には教員も参加する。1年生から4年生まで、ゼミの担当教員が、進路に限らず様々な支援に当たる。「例えば、単位が取れないとか大学に来られないとか、困っている学生をピックアップして、教職で情報共有しながらサポートします」。就職実績を高めるために、大学としてはIRによる数字の分析より、保護者・企業の担当者・卒業生などの定性的な意見を集約することに重きを置いているとのことである。「企業の方には、学生が非常にしっかり教育されていると高い評価をいただいていますが、さらにどういうところを教育してほしいと思われているのかをお尋ねしています。例えばもう少し協調性などの人間力を磨いてほしいとか、ITのスキルが必要だとか。そういうご意見を吸い上げて、授業改善やキャリア支援に生かしています」。就職率100%、しかも8割が県内という実績は、学生募集にも好影響だ。「『地元で就職してほしい』という保護者が多く、そのためには本学に入れるといいと考えるようです」。ただ、県が行ったアンケートによると、富山県の高校生大学生時代を過ごしてみたい」といった意識が強いという。地方の私大では定員割れが多い中、富山国際大学は例年、定員をほぼ満たしているが、競合校が金沢や首都圏の多数の大学となっているため、決して楽ではないと高木学長は言う。今後の課題の1つとして高木学長は、学園全体のDX化を挙げる。「教員も職員も日々大変な状況です。その改善のために教育面だけでなく、運営の省力化・効率化を図る。それによって教職員に生み出される余力は、結果的に教育面や学生指導にも振り向けられると思います」。教育面では、就職が好調で、企業からの評価も高いことで、成果がある程度証明されているといえるだろう。しかし高木学長は、質の面でまだ課題があるという。「就職率100%ではありますが、学生が全員自分の望む企業に行けているかというと、必ずしもそうなっていない。目先の就職にとらわれるよりも、基礎学力や論理的な思考力が非常に重要で、どうやってその力をつけるのか、学長の私としては学生にも教職員にも、課題として示していかなければと思います」。さらには「こういう言い方は少々問題かもしれませんが」と断りつつ、「大学で何を専門にするにせよ、わずか4年間で学べることはそう多くありません」と言い、そうした「専門性」が人工知能にとってかわられる可能性を指摘する。「どんなに人工知能が発達しても、論理的な思考や意欲は重要で、それを人間的な魅力も含めて育てていくことが必要だと思います。学外の実習、卒業研究などを通じて、様々な現実の課題に触れる中で物事をきちんと調べ、情報を集め、ある種の文章を書く。これまでもしてきたそういう基本的な訓練を、さらに強化していきたいと思っています」。(文/松村直樹 リアセックキャリア総合研究所)
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