ブランド戦略(ブランディング)大学のミッション・ビジョン・バリュー学部・学科カリキュラム制度(留学、資格取得等)、プログラム etc.受験料授業料奨学金 etc.キャンパスの立地リアルor通信教育(オンライン)留学生(orオフショア&海外進出)社会人(リカレント、リスキリング)入試(総合型選抜・推薦、地方入試、入試科目等)高大連携の強化(付属校、系属校、提携校)etc.ターゲティングメディア戦略(マス⇒セグメント、IT化・モバイル化、SNSなど多様化&AIへの対応)イベント(オープンキャンパス、体験入学、説明会等)高校訪問 etc.出典:「コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント」より筆者作成リクルート カレッジマネジメント246 │Oct. - Dec. 2025Product(商品戦略)Price(価格戦略)Place(流通・チャネル戦略)Promotion(広報戦略)(販促戦略)Product、Price、Place、Promotionの戦略の頭文字を転することは、学生募集上大きな効果が期待できる。一方、2010年の特集時にキャンパス移転の効果を募集データに基づいて検証したところ、キャンパス移転は学生募集上大きく寄与するものの、特別な効果は概ね3年で薄れ、平準化してしまうことが分かっている。オンライン教育が台頭するなかで、キャンパスの移転・再配置だけでなく、地域連携、プロジェクト学習の推進、産学連携教育や研究の推進等、新たなキャンパスに「知の拠点」としてどのような価値を乗せていくのかが重要になる。キャンパス移転・再配置が成功している大学は、その後油断することなく様々な改革を継続して推進している。Product、Price、Place、Promotionどの戦略をどのように組み合わせて改革を推進していくのか、まさにビジョン構築とその実現に向けた実践力が問われているのである。特集1 未来の大学経営を拓く 戦略的キャンパス移転・再配置大学ではマーケティングの4Pに基づく、大学のマーケティング戦略の考え方略が求められている。上図に示したのは、マーケティングの権威と呼ばれるフィリップ・コトラー等が提唱する4Pと呼ばれるマーケティングミックス戦略である。4Pとは取ったものである。企業で主に使われているが、図はこれを筆者が大学向けに、学生募集のマーケティング戦略として整理し直したものである。キャンパスの移転・再配置は、流通・チャネルとしてPlace戦略の一つと位置付けられる。前号(カレッジマネジメント245号)で特集した学費や奨学金はPrice戦略となる。大学はミッション・ビジョン・バリューを明確化したうえで、これらの戦略をどのように組み合わせていくかを考えていく必要がある。人口が集積し、交通の便の良い都市部にキャンパスを移4P19
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