新たな風通しの良い国士舘へリクルート カレッジマネジメント246 │ Oct. - Dec. 2025 たはら・じゅんこ1963年生まれ1988年 横浜国立大学大学院教育学研究科修士課程修了1991年 中京大学大学院体育学研究科博士後期課程単位取得1994年 中京大学大学院体育学研究科博士後期課程修了博士(体育学)2006年 国士舘大学入職2009年 国士舘大学体育学部教授2019年 国士舘大学学生部長2024年 学校法人国士舘常任理事国士舘大学大学院スポーツ・システム研究科長2025年 国士舘大学学長まずは任期の3年間で、これまでの伝統やリソースを最大限活かし、国士舘の魅力を高めていくことが目標です。この実行のために、①安心安全の学内浸透、②総合大学の強みを生かした分野横断的な活学の創出、③社会貢献と国際化を、3つのポリシーとして推進していきます。①の安心安全では、教員に対するハラスメント研修等や、実習中の怪我に対応したトレーナー研修等、学生サポート体制を充実し、不安なくキャンパスライフを楽しめるようにします。②の活学の創出については、異なる学部で開講している科目を両方とも受講すると、別の資格が取得できるという学びの可能性も見えてきました。1つの学問分野だけでは社会課題を解決できないので、学部横断でコラボレーションしながら新しい知を創造していけないかと話しています。③社会貢献と国際化では、先日スロバキアとの大学間交流の中で、体育教員に対する武道研修や、日本学の教員に対する日本語研修等、自大学の教員を国士舘へ送りたいというニーズが高いことを知りました。そこで本学の強みである武道と日本学を打ち出した交流をもっと進めたいと思います。最後に女性ならではの視点で言うと、クラブでの女性の指導者をもっと増やしたいと思います。女子学生はほとんどのクラブにいるわけですから、指導者が男性だけというのはよろしくない。3人の指導者のうち最低一人は女性が入ると随分変わっていくと思います。これまでの成果として、本学には日本全国から学生が集まってくれています。教員になる卒業生も多く、その影響を受けた生徒が本学を選んでくれるという好循環が、国士舘を底支えしています。同窓会組織やクラブのOB組織との強固なつながりもまた資産です。国際的にも、例えば救急救命の分野等で知名度が上がっていて、エジプトの救急救命士の研修を本学で毎年行っています。今年で8期目を終えましたが、評価が高く、アジア等の国々からひっきりなしに要請が来ています。こうした柱で、世界から選ばれる国士舘を目指していきます。また今後は風通しが良く、活性化した大学にしたいとも思っています。そのためには一人ひとりの当事者意識を高めることが大事です。伝統的に良くも悪くも上意下達のようなところがあるので、アイデアを発言する機会を創出します。今始めているのは、毎月の会議体を学長への報告会で終わらせることなく、共通のテーマについて各部署の現状や課題を発言してもらう形に変えました。するとたくさんの意見が出てきて、1つの部署ではできないことは他部署と連携するということが始まり、大改革が進みつつある感覚を持ちました。教職員が変われば学生も変わります。新たな風通しの良い国士舘へ、改革を進めていきます。(文/能地泰代 撮影/冨永智子)29
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