カレッジマネジメント246号
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今後の方向性正課外の自主ゼミナール「Jゼミ」生成AI活用の新学習システムHIUブレイン教員作成スライド資料 教員の指導スタイル・やさしい口調・自ら考えることを促すなど要素を抽出・分解AIが解析して知識として保持初学者中級者AI講師上級者 リクルート カレッジマネジメント246 │Oct. - Dec. 2025学習者のレベルに合わせてAI講師がリアルタイムに資料を再構成、指導スタイルに合わせて解説構成を変えたり、説明に必要ないデータを削除してシンプルに示したり。学びながら学生のレベルが上がっていくと、講義内容のレベルも上がっていきます」(渡部学長)。システム内には個別の質問にも答えてくれるAI講師だけでなく、バーチャル・クラスメイトや、プログラミングをサポートするAIアシスタントもいる。また、英語、韓国語、中国語、タイ語等国際対応になっているのも「AI講師」の強みだ。今後の方向性について渡部学長は、「高校生も少なくなっていくので、定員割れしないように、毎年のように色んな手を打っていかないといけない」と言い、「外に打って出る」プランをいくつか温めているという。その第一弾として2026年4月に実施されるのが、「経営情報学部」を「総合情報学部」に、同学部の「先端経営学科」を「経営情報学科」にという名称変更だ。「もともとは、情報を使える経営者、あるいは企業で経営を担当する人の育成という発想で『先端経営学科』としましたが、この名称では『情報』というイメージがつかないというのがありました。学部学科の名称を変えることで、情報を基盤にし、情報を活用する大学の姿勢を、より明確に示します」。既に全国展開になっている通信教育は、24時間対応にすることで、さらに学生を増やすと同時に、国際対応の「AI講師」を使って世界展開を目指す構想だ。「『情報』というキーワードを使って、いかに魅力ある教育機関にしていくかを考え続けていきます」(渡部学長)。通学課程では、大学の外との関わりを強め、地域・企業連携等によって実践的な学びを増やすことが課題だと渡部学長は言う。「卒業生が就職した会社のアンケートでは、もう少しコミュニケーション力、積極性が欲しいという声が多くあります。そのあたりをなんとか打破しようと、色々な仕組みを作っています」。仕組みの1つが、“情”報大のJから名付けられたJゼミナール(通称Jゼミ)だ。正課のゼミとは別途の、単位のつかない自主ゼミで、現在は約20のJゼミが活動している。渡部学長は「学年に関係なく自由に入れる、一種の部活動みたいなイメージ」と説明する。「教員だけでなく学生の希望で立ち上げるものもあり、学外とつながる活動をしているJゼミもあります。例えば、地域のHPを教員、街の人、役場の人と一緒に作るだとか。学生はやはり、机に座って授業を受けているだけより、そういうときの方がイキイキとしていますね」。通信教育部での取組としては、生成AIを使った新学習システム、AI講師「HIUブレイン」のシステムを2025年度後期から使い始める。システムの主要部分は、実在の教員の講義資料を取り込んだものを、文章や画像、数式等の要素に分解し、学生のレベルに合わせて再構築するものだ。「隣の学生と自分とは、同じ科目でも見ている講義資料が違うということになります。その学生のレベルに合わせて、表の(文/松村直樹 リアセックキャリア総合研究所)HIUブレインのイメージ・講義資料をAIが解析・教員の指導スタイルを再現 37

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