カレッジマネジメント247号
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4リクルート カレッジマネジメント247 │Jan. - Mar. 2026教職員向けのアントレ教育 FD プログラムの様子ンシー」と10 個の「コア・スキル」に整理し、コア・スキルを涵養するための学習活動の事例を紹介している。各教職員が、自ら授業の設計意図を整理し、不足や偏りを可視化することで、教育の質をさらに高めることが期待されている(図2)。加えて、令和7年3月に、文部科学省と経済産業省は、全国にアントレ教育を広く届けること等を目的として、全国の地方公共団体及び産業界と連携を強化し、各取組を全国に広く展開する官民連携の枠組である「Japan Entrepreneurship Alliance」(ジャパン・アントレプレナーシップ・アライアンス)を立ち上げた。本アライアンスを通じて、アントレ教育の質・量の拡大を図るとともに、全国のアントレ教育の機運醸成を目指している。各大学の取組について近年の大学におけるアントレ教育は、導入から定着化に向けた取組が進みつつある。正課科目での必修化やセンター設置等を通じて、持続的かつ体系的にアントレ教育を実施する大学が増えてきている。今回、既に体系立てて取り組む4つの大学(名古屋大学、千葉大学、立命館大学、武蔵野大学)の事例を紹介する。(1)名古屋大学名古屋大学は、令和7 年度より全学的にアントレ教育の必修化が行われている。本運営の中心的役割を担う「ディープテック・シリアルイノベーションセンター(D センター)」は、全学部1年生を対象に基礎的なアントレプレナーシップ科目を導入し、入学初期から課題発見力・構想力・行動力を涵養する教育体系を整備した。これにより、専門分野の学修と並18行して「自ら価値を創り出す学び」を全学生が体験できるようになった。同センターではさらに、学部から大学院、社会人教育までを一貫的に捉え、初歩的素養から事業化・社会実装に至るまでのステップ型カリキュラムを構築している。必修化は、単なる教育拡張ではなく、大学発のイノベーション創出を図る全学的な改革として実施されている。(2)千葉大学千葉大学は、令和 7 年度にアントレプレナーシップセンターを設置し、大学の学術研究支援と産官学金連携によるイノベーション創出を目的とした学術研究・イノベーション推進機構(IMO:Innovation Management Organization)、子会社の株式会社千葉大学コネクトと連携した教育・研究・社会実装を一体的に推進している。同センターは、医薬・理工・人文社会などの分野を超え、「深い教養に基づく課題設定力」と「社会に挑戦するグローバルな実践力」を備えた人材育成を目的とする。学部生から研究者までを対象に、教育プログラム提供、GAPファンド、アクセラレーション、Demo Dayなど、教育と実践を接続する仕組みを構築している。また、本センターでは開発したアントレ教育の教材を用い、小・中学校及び高等学校等を対象にアントレ教育を展開している。地方公共団体や地域企業を巻き込んだ形で授業の設計から実践までを伴走支援し、地域課題をテーマに子供達のチャレンジ精神と行動力を育む教育を実行している。(3)立命館大学立命館大学では、社会課題の解決を志す構成員の挑戦を支援するプラットフォーム「RIMIX(Ritsumeikan Impact-Makers Inter X Platform)」を中心に、小学校から大学院まジャパン・アントレプレナーシップ・アライアンスのロゴマーク<ロゴマークに込めた思い>全国の子供たちに自分自身の翼で「世界を変える主体」となって挑戦してほしいジャパン・アントレプレナーシップ・アライアンスのオフィシャルサイトhttps://www.mext.go.jp/entrepreneurship-education/alliance/index.html

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