29リクルート カレッジマネジメント 247 │ Jan. - Mar. 20262016 年に定めた EntreComp を参照にして日本向けに再「全国アントレプレナーシップ人材育成プログラム」へと設計したものである。Comp という言葉が示すように、アントレプレナーシップ醸成に向けて、どのようにコンピテンシーを伸ばしていくかを整理したものとなっている。初等教育から高等教育までを網羅していることから、アントレプレナーシップ教育とはどのように取り組んだらよいのかと考える際、大学のみに拘らず、小中高を持つ学校法人においても参考になるものである。文部科学省では、展開し、その浸透を図っている。社会環境が大きく変化するなかで、次世代と担う若者たちに向けて、教育の在り方も、受け身の教育から主体的な学びへ、あるいはコンテンツベースからコンピテンシーベースへ、ということが言われ続けている。ではどうしたらよいのか、頭を悩ませている学校関係者も多いことだろう。2022 年に導入された新学習指導要領では、学力の定義が見直され、学力の 3 要素という形で育成すべき資質・能力が定義し直された。それに基づいて、自ら問いを立て、解決への道筋を立てる探究学習が導入された。2025 年には、新学習指導要領の一期生が大学に入学している。既にEntreComp を参考に、独自の教育プログラム構築に取り組んでいる大学も出てきている。こうした取り組みが浸透しつつあるなかで、各大学は育成する人材像を明確にしつつ、アントレプレナーシップをどのように位置づけ、育み、成果を出していくのか。各大学の取り組みに注目したい。特集 1 アントレプレナーシップ教育の現状と課題
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