カレッジマネジメント247号
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鹿島 梓総合型選抜拡大の経緯における2つのポイント■ 調査期間: 2025 年 3 月 1 日~ 4 月 1 日インターネット回答締め切り■ 調査方法:インターネット調査  ※アンケート依頼を郵送、記載の URL からインターネット回答■ 調査対象:調査開始時点で 2025 年に高校を卒業見込みの全国の男女 22 万 9999 人■ 令和 6 年度学校基本調査の「全日制・本科 3 年生生徒数(県別)」、「中等教育学校・後期課程 3 年生(県別)」を基に、リクルートが保有するリスト(『スタディサプリ』会員リスト)より調査対象とする数を抽出■ 有効回答数:3 万 9066 人(回答率 17.0%) ※ SA は単一回答、MA は複数回答を指す。リクルート『カレッジマネジメント』編集部リクルート進学総研研究員進学センサス 2025調査概要R e p o r t 編集部レポート総合型選抜経由入学者は8 年間で 4 万人もの量的拡大まず、図表 1 で年内入試の数的規模を確認しておきたい。文部科学省データより、2016 年と 2024 年で各入試区分を設定する大学数・学部数・経由しての入学者数を比較した。図表上部の総合型選抜は国公私立ともに拡大し、特に私立で約 100 校増加。総合型選抜を経た入学者数は 5 万4015 人から 9 万 8520 人と約 4 万人増加した。しかし市場規模は学校推薦型選抜の未だ半数程度である。一方で32 リクルート カレッジマネジメント 247 │ Jan. - Mar. 2026学校推薦型選抜は国立で 2 校減少、公立と私立では増加したが、入学者数は 21 万 1363 人から 21 万 4549 名で約3000 人の増加と、市場規模は大きく変化していない。なお、この期間 18 歳人口は 119 万人から 106.3 万人と約11% 減少している期間であることにも留意が必要であろう。総合型選抜の動向を、前身である AO 入試の経緯から理解するには 2 つのポイントがある。AO 入試は 1990 年に慶應義塾大学 SFC が導入したことをきっかけに広がったとされる入試で、2000 年代初頭に私立大学を中心に拡大した。この際、本来の「アドミッション・ポリシーに即して学力以外の要素を含めて選抜を行う」という性格が、「学力不問」と解釈され、基礎学力を問わず面接中心で選抜するというスタイルがほぼ確立。この時期 AO 入試が拡大したのは、募集における早期囲い込みの観点が強かった(図表 2 ①)。もう1つは、2015 年国立大学協会が「推薦・AO 入試等による入学者を2021年までに入学定員の3割を目標に拡大」01年内入試拡大と高校生に与える影響年内入試拡大の実態を把握する─文部科学省データ・リクルート進学センサス 2025 より

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