カレッジマネジメント247号
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39リクルート カレッジマネジメント247 │Jan. - Mar. 2026→ 3 原則の遵守、DP と AP の関係性、及び高大接続の文脈で 大学教育の一環として実施される点が強調→選抜方法区分について、従来は「一般とそれ以外」という書き分けだったところ「一般選抜」「総合型選抜」「学校推薦型選抜」に再整理。その他の多様な入試はこの 3 区分の中で実施されることとされた→学校推薦型の要件精査、推薦書様式提示総合型・学校推薦型の評価で「教科・科目に係る個別テスト」を用いる場合は試験期日規程の対象外とし、それ以外の評価方法(調査書等に加え、小論文、面接、実技検査、資格・検定試験の成績等や、本人・高校記載の資料等)と組み合せて丁寧に選抜を行う と規定調査書の様式の変更要項に示された推薦書のイメージ例項について、ここ 2 年は連続して大きい変更が続いている:図表 10)、これまでの経緯を踏まえつつ遵守すべきルールが市場に対応する形で整えられた。図表 3 で総合型選抜導入目的について「結果的に高校側ニーズに応えることになっているが、あくまで導入の意図としては、大学の教育・研究にも総合型選抜による評価が必要になってきたのが起点」と確認したように、大学入試設計の起点は、各学部学科のディプロマ・ポリシーに示す人材像を育成・輩出するための、入学時点において求める資質・能力をどう評価するかである。よって、年内で教科型入試が増加するのも市場の動きとして見据えつつ、大学入学後の教育との接続を踏まえた設計でなければならないのは言うまでもない。入試が多様になればなるほど、それを理解する高校・高校生側の苦労は増し、大学は社会へのアカウンタビリティが問われる。それは、入試それぞれの詳細をきちんと伝えるという意味だけではない。高校図表 10 大学入学者選抜実施要項の主な変更点(令和 7 年・8 年) ※前年と比較した際の注目すべき変更点を編集部でピックアップの教育が探究を軸に「主体的・対話的で深い学び」「個別最適化」に向かっている以上、高校生の興味・関心に基づく進路選択も、自らの問いに基づく個別性の高いものになっていくことが想定される。自校は、「この領域についてより深く学びたい」と志向する受験生に対して、「大学の中身」と「入り方」を分かりやすく示せているだろうか。自校の実現する社会的価値は何なのかを突き詰め、そこに必要な教育・研究を整理したうえで、なぜこの入試設計なのか、自校の学部・学科で教育を受けるために何が必要なのか、各入試区分で獲得したい人材像とその要件は何なのか。それらを市場動向と整合させながら入試を設計し、背景を含めて説明責任を果たすことが、今まで以上に求められているとも言えよう。次頁からは、こうした観点に留意しながら、年内入試の多様化に挑戦する 3 大学の事例をご紹介したい。令和 7 年の主な変更点令和 8 年の主な変更点① 大学入試のあり方に関する検討会議提言 及び 教学マネジメント指針(追補)を反映した文言の追加② 入試区分の再整理+年内入試の存在感③ 主体性評価に関する記述のトーンダウン④ 調査書の様式が簡素化① 学力テストの表記変更 「個別学力検査」→「教科・科目に係る個別テスト」② 大学入学者選抜協議会における議論を反映した 文言・内容等の追加③ 実施要項を遵守すべしとする文言の追加・トーン UP特集 2 年内入試の拡大と多様化

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