カレッジマネジメント247号
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セプトが明確に分けられている。地下 1階・1階は、充実したICT環境を備えた「情報学習フロア」として位置づけられている。PC や各種ソフトウエアが利用でき、情報リテラシー教育やデジタルコンテンツ制作の拠点となる。2 階から 4 階は、文字通り「知を拡げる」ための空間だ。個人で静かに読書や思索にふけるエリアから、複数人で集まり気軽に相談や議論ができるスペースまで、目的や気分に合わせて選べる多様な形態の座席が用意されている。学生はここで主体的に学び、コミュニケーションを通じて新たな発見や創造へとつなげていく。さらに 5 階・6階は、より専門性の高い学びのためのフロアとして、学生や教員が個人での学4階から6階にかけて設置された自動書庫。学生は「セルフブース」から直接資料を取り出せる様々な言語に翻訳された聖書を配架する「シャローム・ライブラリー」建物中央部は吹き抜け構造各階ごとに特徴の異なる閲覧スペースリクルート カレッジマネジメント247 │Jan. - Mar. 20262024年4月、青山学院大学の青山キャンパスに、青山学院創立 150 周年記念事業の一環として「マクレイ記念館(図書館・情報メディアセンター)」が開館した。単なる書籍の収蔵・貸し出し施設という従来の図書館の枠組みを超え、学生の多様な学習スタイルに応え、新たな知の創造と交流を促進する学びのハブとしての役割を担っている。前身の図書館が竣工したのは 1970 年代。半世紀を経て、青山キャンパスの学生数の増加、施設の老朽化、蔵書スペースの狭隘化等が進んだこともあるが、何よりも現代の大学教育に求められる学習環境との乖離が大きな課題となっていた。静かに個人で学習する場だけでなく、グループでのディス56カッションやプレゼンテーションの準備、オンラインでの共同作業等、学生の学びの姿は大きく変化した。こうしたニーズに応える新図書館の構想は、実に20年近く前から温められてきたものである。地上 6 階、地下1階建ての建物は、ガラスを多用した開放的なデザインが特徴だ。館内に足を踏み入れると、地下から地上まで続く吹き抜けが広がり、自然光が降り注ぐ。「一人でありながら、一人ではない」という感覚が、互いの学習意欲を静かに刺激し合う。学生は思い思いの「居場所」を見つけ、学習に取り組んでいる。多様な学びを促すフロア構成各フロアは、学習の目的に応じてコン

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