カレッジマネジメント247号
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リクルート カレッジマネジメント247 │Jan. - Mar. 20262階から5階までの建物外周部に設けられた学習スペース「Aisle」。多種多様な顔を持つPC 教室(1 階情報学習フロア)地下1階から1階は情報学習フロアとして機能5階研究個室集中とリフレッシュのメリハリを生むテラスルーム発表や講演に最適なプレゼンテーションルーム等が設置されている。そして、この図書館の大きな特徴の一つが、4 階から 6 階にかけて設置された約 80 万冊収蔵可能な自動書庫である。これにより膨大な学術資料を効率的に管理しつつ、貴重なスペースを学生のための多様な学習空間として最大限に活用することを可能にした。利用者と共に進化する「生きた図書館」マクレイ記念館の誕生は、学生のキャンパスライフに目に見える変化をもたらしている。開館後の利用者数は以前の図書館の利用状況と比較して 2.6 倍にまで習・研究に利用できる研究個室や、研究増加。多くの学生にとって不可欠な場所となっていることがうかがえる。図書館を利用するためにキャンパスに足を運ぶ学生もいるという。また、IC タグによる図書の管理等、図書館 DX の推進により、職員の役割にも変革をもたらした。従来の図書の提供といった業務に加え、学生の学習相談に応じたり、施設の効果的な活用法を提案したりする等、より能動的で専門的な対人サポートのウエイトが高まっている。職員は、学生にとって最も身近な知の案内人として、一人ひとりの学修を支えている。特に、生成系 AI の利用が急速に進む現代において、学生が安易に AI に頼るのではなく、自ら情報を探し、その真偽を吟(文 /金剛寺 千鶴子)57味し、深く思考する力をいかに育むかという課題に対し、レファレンスカウンターでの「人」による対話やサポートの重要性は増している。この図書館の大きな特徴は、完成された空間ではなく、学生のニーズ、教育のニーズを汲み取りながら柔軟に変化し続けることを重視している点にある。「学生本位」の考えに基づき、什器の配置やエリアの用途等も、利用状況に応じて見直している。マクレイ記念館は、現状が完成形ではなく、時代と共に呼吸し、学生と共に進化していく「生きた図書館」として、青山学院大学の新たな教育の姿を体現している。

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