キャリアガイダンス保護者版
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0%20%40%60%80%職業人による講演会就業体験(インターンシップ)職場見学職業人インタビュージョブシャドウイング61.854.750.219.75.1 「公務員がいいわよ」など保護者の希望や価値観を一方的に押し付けることは、子どもの進路選択の妨げに。しかしながら、「保護者は子どもにとって最も身近な社会人の先輩」という延沢先生は、家庭で自身の仕事を語ることを勧めています。そこから、仕事の楽しさや大変さを知り、働くとはどういうことかを学ぶことができるでしょう。 また、子どもが将来の目標を探しあぐねている様子なら、「保護者は子どもの行動の後押しを」と岡本先生。「○○の記事があったよ」と情報提供したり、「○○に参加してみたら?」など声かけを。 どんな仕事に就きたいかは、大学の学部・学科選びに大きくかかわります。そのため高校では、主に1〜2年生を中心に職業調べ、職業人講演会、職場見学、インターンシップなどさまざまな進路行事を設定し、仕事や働くことについて考える機会を提供しています(上図)。 高校に入学したばかりのころは、「将来やりたいことがわからない」という高校生が多いといいます。「みんな同じような状況。高校生活で少しずつ見つけていけば良い」と岡本先生。焦る必要はなさそうです。 進路行事では多様な働き方や職業観に触れられます。ただしそこで出合う職業の数はわずか。進路行事をきっかけとして、興味をもった仕事については自分で積極的に深めていきましょう。その際のポイントとして、延沢先生は「やりがいや楽しさなどプラス面だけでなく、大変さや苦労などマイナス面にも目を向けて」とアドバイスしています。進学に向けた4つの重要な進路行事について、その意味や保護者の目配りポイントを紹介します。子どもの反応の裏側にある意外な落とし穴を知り、適切なかかわりをしていきましょう。子どもたちの目配りするならここ!子どもが主体的に探せるよう後押しを仕事研究、社会人講話、職場見学、インターンシップなどを通じ、将来の仕事について考える。仕事調べ大学に進んだからといって、待っているだけで急にやりたい仕事が見えてくるわけではない。また、頭で考えているだけで何も行動を起こさないと、やりたいことにも出合いにくい。長引く不況や雇用不安の影響で、安定や待遇を気にするあまり、自分の興味・関心や仕事のやりがいを抜きに将来を考えていることがある。興味をもつのは良いことだが、仕事のプラス面とマイナス面のどちらかしか見ていないと、その仕事の現実や、自分に合うかどうかはわからない。将来の仕事を考えるきっかけを提供自分でも積極的に情報収集することが大切わが子のケースを記入■職業を知るための高校進路指導の実施状況(複数回答)お子さんの学校で行われる職業調べ・体験(    )年生(    )月ごろ 内容                      先生からのアドバイス今は公務員が一番安心だよね?どうしよう、まだやりたい仕事決められない…この仕事楽しそう!これに決めた!仕事のことは大学に行ってから考えればいいんじゃないの?リクルート進学総研「高校の進路指導・キャリア教育に関する調査」(2012年) 聞き流さないで! その時の子どもの発言19

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