キャリアガイダンス保護者版
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0%20%40%60%80%高校でもらったり自宅に届いた進学情報誌オープンキャンパス・学校見学会学校案内やパンフレット各学校のホームページ(パソコン)高校の先生からの情報やアドバイス75.258.246.544.940.7 「最近は自分であまり考えようとせず、大人の意見を素直に聞く高校生が多い」と延沢先生は指摘します。子ども自身がしっかり考えられるよう、保護者にも工夫が必要です。「それには保護者の問いかけが効果的」と延沢先生。子どもと進路の話をする際に適宜、「なぜそうしたいの?」「ほかにもあるけれどなぜここ?」など質問を挟むことで、子ども自身の考えを深めさせましょう。 また、「子どもの考えは常に進化しているので、出願直前の変更もありえる」と岡本先生。一度決めたからそのままと思いこまず、急な変更にも対応したいですね。 3年生夏にはAO入試が始まるので、高校では春ごろに進路希望調査で意思確認を行うケースが一般的。それまで考えたこと、得た情報をもとに、具体的な学部・学科に落とし込みます。これが最終決定ではなく、このあともガイダンスや面談を重ね、出願先を決定していきます。 「学部・学科選びは、学びたいこと選び」と岡本先生。何を学びたいかという観点は欠かせません。「なかなか選びきれない場合はいったん、受験科目を絞らない国公立大学や、さまざまな分野について学べるリベラルアーツ系の学部を目標にしてみては」(岡本先生) また、学部・学科の名称だけで判断するのではなく、内容や学校による違いをよく調べることが大切。先輩たちは「進学情報誌」「オープンキャンパス」「パンフレット」などさまざまな情報源を活用しています(上図)。複数の情報源を活用して、多面的にチェックしましょう。「なぜ?」と問いかけ子どもの考えを深める同じ学部・学科名でも、学校によって学び方、先生の専門分野、資格取得率、学生のタイプなどはさまざま。特に、「環境」「国際」「情報」など時代のキーワードを冠した新しい学科は、似た学科名でも学ぶ内容が大きく異なる場合がある。しっかり検討しないで決めると、進学後にミスマッチを起こしやすい。特に理系学部は大学入学時に専攻まで決める場合が多く、あとからの変更が難しい。就職率や資格取得率が高い学部でも、適性や興味・関心がなければ就職や資格取得にはつながりにくい。それまでの体験や情報を統合していったん決める学びたいことを軸に複数の情報源から検討■高校生の進学関連情報入手経路(複数回答)※上位5項目やりたいことなんて特にない。学部・学科はどこでもいいよ○○大学に入れれば何学部でもいい!○○学部で資格を取っておけば安心だよね『環境』がつく学科なら、似たようなことが学べるんでしょ?就職に困らなそうだから○○学部にするよリクルート進学総研「進学センサス2013」 聞き流さないで! その時の子どもの発言わが子のケースを記入お子さんが興味ありそうな学問分野① ② ③先生からのアドバイス職業調べ、学問分野調べ、学校見学などの経験をもとに、進路を方向づける。学部・学科選び21
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