キャリアガイダンス保護者版
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わが子のことを思うからこそ、先回りしたい心境に駆られ、そしてまた後悔の念に陥る。編集者と当事者の間を行き来しながら、今回の編集会議で熱い議論を重ねている中、わが家の壁にも“青春の穴”が誕生しました。問題の本質は、先行き不透明な社会なんかじゃない。親子の葛藤の果てに、本当の自立があるのかもしれない。 (山下)アンケートでたくさんの保護者の声をきき、編集スタッフと取材に行っては保護者としての反省と決意の弁を聞きながらこの本をつくりました。家族の形は多様で、子どもとのかかわり方も人それぞれ。ついたり離れたり、へこんだりふくらんだり、揺れながら前に進んでいく保護者と高校生を応援したい。表紙にもそんな思いを込めました。 (江森)今号は編集長・山下も高校生の保護者とあって企画会議は「わが家ネタ」連発。わが子へのもどかしさ、自分への反省など悲喜こもごも。この冊子は実感に裏付けられた「自分たち(保護者)が進むべき道」なんです! 全国の同志からのご感想を編集部一同お待ちしています。 (角田)わが子の高校3年間。親として、もてる知識を総動員して話し相手になり、自立を応援してきたつもりでした。ところが肝心の受験1週間前に体調不良。ストレスのピークに負けない健康管理という意識は、そういえばまったくありませんでした。そんな反省から企画した睡眠と栄養の記事、参考にしていただければ幸いです。 (荻原)本誌の原稿進行中にSTAP細胞研究の小保方さんのニュース。育児・教育・人事などの仕事をする中、最近は企業の取材をしていても「若手で優秀なのはほとんど女性社員」との声が珍しくなく、「がんばれ男子!」と叫びたくなる今日このごろ。赤児のころから男の子が母親に溺愛されている姿も目の当たりにしているため、心中複雑です。 (長島)この春、娘が高校生になり、まさに読者の皆さんと同じ立場の私。今回、お二人の高校の先生に取材させていただき、先生方の、生徒のやる気を引き出すうまさ、進路情報の豊富さなどに触れ、「なんて心強いの!」と感激。きっと娘も高校でこんな先生方が導いてくださるに違いないと、高校生活が明るくイメージできました。 (藤崎)今回、“これからの時代を生き抜く力”を探るべく、自分の頭で考え、行動し、社会的にインパクトのある仕事をしている6人の若手社会人に取材しました。それぞれのバックグラウンドを伺っていると、高校・大学時代の過ごし方がやはり個性的。「ウチの子どもは変わり者?」と感じたら、心配するより期待しましょう! (伊藤)「睡眠・栄養」企画で先生方から勉強になるお話をいろいろ伺ったので、わが家でもさっそく実行。高3の娘は、部屋の電気を全部消して寝るようにしたら、「前よりも深く眠れる気がする」そうです。すごい!と感動しつつ、もっと小さいころから気をつけておけばよかったと反省する私。これからできることでサポートします! (菅家)毎年、進学マネーの現状を追い続ける中、今回は奨学金アドバイザーの久米忠史さんのお話が印象に残りました。久米さんは、奨学金を利用するなら高3の春に申し込むことを勧めていますが、一方で「17~18歳の時に、大学4年間で数百万円にも及ぶ貸与契約を結ぶことの意味を、高校生がどれだけ理解できるのか」と懸念。親も一緒に情報収集し、考えてほしいものです。 (光田)発行人田中浩嗣編集人山下真司編集江森真矢子編集顧問角田浩子編集デスク荻原美佳(ウィズ・インク)編集スタッフ長島佳子 藤崎雅子 伊藤敬太郎 菅家真理枝 光田洋子(インタープレス)三浦美紀(インタープレス) 荒尾貴正メディアプランニング小浜勇人 小林 浩アートディレクション桑原文子(KuwaDesign)デザイン桑原文子 熊本卓朗(KuwaDesign)表紙イラストみずうちさとみプリンティングプランニング笠松政史 生田美幸プレイスプロモーション梶原博史 池田脩太郎 前田正広 林 健一編集後記スタッフ発行所株式会社リクルートホールディングス本社東京都千代田区丸の内1-9-2グラントウキョウサウスタワーTEL 03-6835-1111(代表)デジタルプリプレス株式会社リクルートコミュニケーションズ印刷・製本共同印刷株式会社非売品 Printed in Japan 校内で教材として使用する以外の本誌の記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。©株式会社リクルートホールディングス 67高校生の保護者のための
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