高校生の保護者のためのキャリアガイダンス2015
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4月5月6月主な学校行事進路選択に関する行事●入学式●新入生オリエンテーション●授業スタート●体育祭●入部活動スタート●中間考査●個人面談●進路希望調査 自立に向けて一歩を踏み出した子どもたち。しかし、高校に入学して、急に〝高校生らしく〞行動できるわけではありません。入学直後はむしろ「スマホばかりいじっている」「勉強している様子がない」などが目につくことも…。 そこで子どもを叱咤激励する前に、高校生活が中学とは大きく異なる点を理解しておく必要があります。新入生は遠くなった学校への通学、新しい人間関係の構築などで体力的・精神的に疲れ、余裕がないのが実態。勉強面では中学より科目数が増えて内容も難しくなり、戸惑っていることも考えられます。これからの高校生活の中で、子どもたちはどのように成長し、自分なりの進路をつかんでいくのでしょうか。モデルケースを参考に、わが子の高校の3年間の流れを把握しておきましょう。取材・文/藤崎雅子 イラスト/佐原周平山形県立新庄北高校 進路指導課延沢恵理子先生 教師生活20年のうち17年進路指導に携わる。高校進路指導に携わる全国の女性の先生有志で「進路女子会」を結成し、より良い進路指導実践を目指して活動中。「生徒の本心を聞き、本音で語る教師でありたい」。高校生の息子をもつ母親でもある。まずは高校生活に慣れることが第一卒業後の進路についても少しずつ考え始める年生取材協力・監修意外と大きい中学校生活との違い中学とは異なる高校生活(勉強、特別活動、ルールなど)について知ることや、新しい仲間づくりなどが主な目的。初めての定期考査は、中学までの勉強方法を見直す機会。似た学力の生徒が集まっているため、相対的に成績順位が下がることがある。2013年度から新しい学習指導要領に変わり、以前に比べて勉強の負担は大きくなっている。学校名や学部名まで具体的に記載する場合もある。ただし、「まだ明確に決められない生徒が多い」「今後変化していくもの」という前提で、現時点の生徒の状況を学校側が把握するためのもの。「早く決めなくては」と焦る必要はない。わが子の高校の重要行事・進路指導をメモしよう312

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