高校生の保護者のためのキャリアガイダンス2015
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時代の先をゆく世界基準の学びが、これからの「グローバル人財」を育む神田外語大学 Kanda University of International Studies7つの外語大が連携を強化 国際化に向けた取り組みも日本の外語大が手を組み、新たな動きを始めている。「『グローバル人財の育成』とは、たんなる流行語ではありません。外語大はその先駆者たるべきもの。そこで『外語大学』として、何ができるのか、何をすべきか、そのあるべき姿を再確認し、より多くの言語と文化のプロ、すなわち真のグローバル人財を育てるために、私たち7大学は連携を強化したのです」。そう語る神田外語大学の学長・酒井邦弥氏の言葉は力強い。そして昨年6月、国内7つの外語大(※1)が「全国外大連合憲章」を調印。教育交流や国際交流、共同研究など5分野でさまざまな連携を図る体制が整った。今後、開催される世界的な競技大会や国際イベント等に向けて、学生の通訳ボランティア育成の取り組みもスタート。さらなるグローバル化の波を牽引する勢いだ。多言語・多文化漬けになる キャンパスの豊富な施設こうして今まさに、時代の先端をゆく大学のひとつ、神田外語大学の幕張にあるキャンパスへ入ると、多言語・多文化があふれるインターナショナルな雰囲気に、驚く人も少なくない。同学が誇る英語教育の施設が「SALC(Self-Access Learning Center:サルク)」である。ここは学生が自ら学ぶ「自立学習」という先鋭的な教育理論の成功拠点として、国内外から注目を集める施設だ。神田外語大学では、国際共通語である英語は全学科・専攻の学生に必須。豊富な英語教材や機材を備え、専任アドバイザーも常駐するSALCで、学生は英語で「聞く・話す・読む・書く」力を個々の学習スタイルでじっくり鍛えていく。一方、教室では、世界中から集まった「英語教育のプロ」によるEnglish Onlyの授業が毎日行われる。教壇に立つのはいずれも、教育学や応用言語学で修士号以上を持つ英語教員たち。学生はディスカッションやプレゼンテーションを通じ、主体的に英語で考え、表現する力を身に付ける。さらに、国境を超えた文化、言語が活発に飛び交う「MULC(Multilingual Communication Center:マルク)」は、同学の多言語・多文化を象徴する施設といえよ1987年の開学以来、独自の教育メソッドと学習環境を強みに、「グローバル人財」の育成に力を注いできた神田外語大学。その教育への取り組みは内外の評価が高く、同学からは毎年、数多くの卒業生が世界へと羽ばたいている。取材・文/酒井摂36(左上)SALC(サルク)。専任のラーニングアドバイザーが、学生一人ひとりにあった学習方法をアドバイスしてくれる。そのほか、発音練習のためのスピーキングブースやパソコン端末、英語教材などを完備。(右上)アジアン食堂・食神(しょくじん)。アジア各国の味が楽しめる。カラフルな屋台や本場の調度品が彩り、現地さながらのにぎやかな雰囲気も満喫できる。(左下)MULC(マルク)。中国語、韓国語、インドネシア語、ベトナム語、タイ語、スペイン語、ブラジル・ポルトガル語という7言語の生活文化を代表する建物を再現。各エリアに外国人教員が常駐する。(※1)関西外国語大学、神田外語大学、京都外国語大学、神戸市外国語大学、東京外国語大学、長崎外国語大学、名古屋外国語大学

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