高校3年生の保護者のためのキャリアガイダンス
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だんだんわが子の元気がなくなり、イライラが増してきた。どう対処すればいい?||受験勉強も佳境になると、お子さんのイライラに遭遇することも増えてきて、保護者としても対処に困る場面があるようです。多田先生 せっかく勉強しているのに、結果が出てこないとか、自分のやっていることに意味があるのだろうかという気持ちがイライラにつながるのでしょう。小出先生 推薦・AO入試は年内早い時期に決まりますから、周りが決まってくる中、自分だけ取り残されているような気がして、焦って情緒不安定になるというのもあると思います。||保護者は、どうしていいかわからず、腫物に触るような感じになりそうです。多田先生 やっぱり、話を聞いてあげることですね。話をしやすい環境を作るといいと思います。「どうした?」「なんかあった?」とか声をかけてみると、話しやすくなるでしょう。小出先生 聞いてあげれば、きっと体調も落ち着くと思います。保護者では難しい場合は、学校の先生や周りの信頼できる人にバトンタッチしてもいいでしょう。 また、褒めてあげるのも効果があります。例えば、「今朝は早く起きられたね」とか、些細なことでもいいんです。特に男の子には効きますよ。||受験勉強で、体力的にも無理が続くことも心配になります。小出先生 不調は体に現れるので、小さな体のサインを見逃さないようにするといいと思います。例えば、目の下にクマを作っているな、体調が悪そうだなと思ったら、声をかけてあげるといいですね。「食欲ないなら、ご飯じゃなくてうどんにする?」とか。不調のサインに気づけるのは、一番身近にいる保護者ですから。多田先生 朝、起きられないなら、「ちゃんと眠れてる?」と声をかけてみては? そういう声がけによって、見守ってあげているよ、ということが伝わると思います。CASE5聞いてあげるだけで体調もよくなります見守っている気持ちを言葉に出してみよう「そんな弱気でどうする!」「どうしたの?」「何かあった?」「夜はちゃんと眠れてる?」●一番、ストレスが溜まっているのは本人。話しやすい環境を作り、話を聞いてあげよう●ちゃんと見守っていることを、言葉や態度で示そう。子どもも、安心するはず。ポイント42

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