高校3年生の保護者のためのキャリアガイダンス
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「休み」と名がついても通常の授業がないだけで、学校や塾での夏期講習や、模擬試験、部活の引退前の子どもは部活動が続くなど、学業以外でも忙しくなる時期です。模試の結果で一喜一憂し始めるのもこの時期で、夏の暑さと相まって心身ともに不安定になりがちなので、保護者は生活管理に努めてあげましょう。勉強も生活も、リズムを崩さないようにスケジュール部活動・学校の夏期講習塾の夏期講座保護者も押さえておきたいポイント課題研究のまとめAO入試出願開始専門学校出願開始模試・外部テストオープンキャンパス参加先生からのアドバイス先生からのアドバイス43pへAO入試出願夏休みの過ごし方のポイントAO入試は保護者の時代にはなかった入試方法ですが、今や多くの人が利用する推薦入試のひとつです。学力以外の特性を基準にしていることから、一時期「一芸入試」などといわれたこともありましたが、大学によって高度な課題に取り組ませるケースもあり、内容も受験方法も多様化しています。塾や予備校の夏期講習を受ける際は、予め学校の講習内容を確認してから足りない科目を補うとよいでしょう。大切なのは夏休み全体の勉強計画で、計画通りに進んでいるか1週間ごとにチェックをして、予定通りに進んでいなければ修正することです。心配な時は学校に来れば、先生に相談できたり、友達の勉強進度がわかったり、励みになると思います。 「夏休みの初めに受けた模試の結果が悪く、学校の夏期講習に毎日参加して勉強しつつも気持ちが沈んでいました。毎年夏は家族旅行をしていて、母から『一時も気を抜くことができない人間はどこの大学にも受からない』と言われて、一泊だけ一緒に旅行しました。それがいい気分転換になりました」(宝中さん)。AO入試は非常に特殊な入試方法で、人と違った経験を積んでいる必要があったり、学業以外の準備が必要だったりします。志望校不合格の場合、準備してきたことが他校受験で生かせないケースが多いです。決して楽な入試方法ではありません。先輩たちの時期別心理バロメーター学校の夏期講習で寝ている塾通いの同級生が先生の問いにスラスラ答え、やりきれない気持ちになる外部の模試の結果が悪く落ち込む外部の模試の結果が良く回復対策をしていたのにマーク模試で結果が出ず落ち込む学校の夏期講習に通いつつ、苦手な国語のマーク試験対策を始める14pへ14pへ8

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