高校生の保護者のためのキャリアガイダンス2016
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期待そして戸惑い 4月、晴れて高校に入学したショウは、新しい通学路、制服、出会いなど、すべて一新する生活に期待と不安で揺れ動いていた。中学までは陸上部。でも、選手に選ばれるほどではなかったし、通学時間も今までよりずっと長くなるから運動部はキビシそうだ。実は興味のある鉄道仲間を高校ではみつけられるのではと期待して、部活は鉄道研究会に入ろうかと思っている。勧誘してきたダイキ先輩がいい人そうだったからだ。 友達は割とすぐできた。高校は成績が似たタイプが多いせいか、話が合う人が中学よりも多い。入学祝いに親に買ってもらったスマホでさっそ1年生高校1年生・ショウの1年間高校の3年間は密度が濃く、子どもたちはさまざまな経験を通して成長していきます。中学時代と変化がおきても保護者は慌てずに子どもの自立を支援できるように、学園小説を通して目を配るべきポイントをおさえておきましょう。【小島先生からのアドバイス】「小中学生のころまでは保護者が子どもの世話を焼くことが多々あったと思いますが、これからは自立を支援しましょう。子どもといい意味での距離感を保つと、成長を促すことにもつながります」ショウ伽里街高校**1年生。素直だけれどおっとりした草食系男子。藤沢清流高校(神奈川・県立)総括教諭小島昭彦先生監 修通学時間/交通機関を利用しての通学は大人が思っているより子どもたちは緊張して疲れています。また、通学時間が長くなることで、睡眠不足になる生徒も出てくるので、環境の変化による疲労回復をサポートしてあげましょう。4月保護者の役割は目配りですマークの説明保護者は声をかけてあげましょう保護者に行動が求められるケースです※学年ごとの保護者の役割について、 小島先生のアドバイスもあります。登場人物*2000年生まれの男子の名付け第1位「翔」**伽里街(キャリガイ)高校は架空の学校です*構成・取材・文/長島佳子イラスト/長谷部真美子12for Parent 2016

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