高校生の保護者のためのキャリアガイダンス2016
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for Parent 2016新たな学びとキャリア形成支援を「教・職・学」が共に創造する新校舎誕生帝京大学 Teikyo University多様な用途に使用できるアカデミックラウンジ2016年1月初旬。八王子キャンパス「SORATIO SQUARE(ソラティオ スクエア)」3階のアカデミックラウンジでは、キャリア教育科目『インターンシップⅡ』の3年次最終授業として就活に臨む学生たちの決意表明が行われていた。「これまでも節目ごとに3分間スピーチを採り入れてきましたが、今回から気分も新たにこの場所で行うことにしました」と語るのは、キャリアサポートセンターのセンター長および総合教育センター講師を兼務する田口仁氏。アカデミックラウンジは校舎内に設けられたオープンスペース。たまたま通りかかった学生や職員も足を止めて聴き入っていく。学生のプレッシャーは大きくなるが、その経験が〝人と話す〞〝人前で話す〞という能力を高めていくことになる。「その様子を見た下級生は1・2年後に自分が同じ場所に立つ姿を想像し、そこに向けて、今何をすべきかを考えるきっかけになります。このスペースの使い方は工夫次第。今後もさまざまな授業に活用されていくと思います」最新の施設・設備が授業のあり方を変えていく「SORATIO SQUARE」は、地上22階、地下2階の高層棟部を中心に講義室、演習室、研究室、事務局等が配置されており、その中には新たな学びを創造するための工夫2015年5月、八王子キャンパスに「SOR ATIO SQUARE」が竣工した。今年、創立50年を迎える帝京大学が新校舎棟に込めた思いと、実学教育、キャリア形成支援に果たす役割を展望する。取材・文/浅野健治(仕掛け)が施されている。「ディスカッション中心の授業に使用する小教室は、前後にホワイトボードがあります。そのため、授業への参加意識や自発的な発言が促され、学生たちが事前学習の重要性を認識することにも繋がります」授業形態や学生数によって机の配置を自由に変えられるアクティブ・ラーニング室には、各種映像機器やタブレット端末、資料や写真・動画をタッチ操作で表示できるディスカッション・テーブル等、最新のICT機器が備えられている。しかし、それらの施設が意味するのは先進性や効率性ばかりではない。「約1万7000名の学生が在籍する八王子キャンパスだからこそ、学生と教職員、あるいは学生同士が『深くかかわり合う』ための環境や32【アカデミックラウンジ】アカデミックラウンジで行われた3分間スピーチの様子。『インターンシップⅡ』を受講する3年生はもちろん、昨年履修した4年生もアドバイザー&サポーターとして参加した。【SORATIO SQUARE 外観】SORATIOとは、果てしない大空、宇宙のように無限に広がる「SORA(宙)」と、ラテン語で「理性」を意味する「RATIO」を組み合わせた造語で、帝京大学の学生一人ひとりの可能性が無限に広がっていく様を表現している。

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