高校生の保護者のためのキャリアガイダンス2016
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for Parent 2016東京農業大学/オホーツクキャンパス1891年、榎本武揚により東京農業大学の源流「育英黌農業科」創設。現在、世田谷キャンパス(応用生物科学部、地域環境科学部、国際食料情報学部)、厚木キャンパス(農学部)、オホーツクキャンパス(生物産業学部)の3キャンパス体制。教育理念「実学主義」を体現するオホーツクキャンパスの誕生は1989年。生物生産学科、アクアバイオ学科、食品香粧学科、地域産業経営学科の4学科体制。網走市街からバスで30分ほど。●DATA北海道網走市八坂196TEL0152-48-3814(入試課)http://www.bioindustry.nodai.ac.jp/URL39食品開発に興味があり、日本の食糧生産の基地で学べるこの学科を志望。農家バイトで野菜をいただき、飲食店では厨房を任されるなど貴重な体験もできました。2年次には食品加工や製品化について通年で学ぶ「フードマイスター」プログラムに参加。苦心の末開発したメニューが一般向け試食会で不評だったのもいい経験です。この講座が縁で、食品メーカーに就職も決まりました。応用微生物学研究室ではミツバチの伝染病に効果のある乳酸菌について研究。担当の先生は熱い人で、卒論に追われている時期に、『君たちの研究データを卒論で終わらせず世界に問う論文にしたい』と言われ、心に火がつきました。世界の食糧生産に関わる研究であり、将来何らかの形で社会の役に立てば嬉しいです。食の本場で学べた食品加工や商品開発食品香粧学科/東京都・私立朋優学院高校就職先・エバラ食品工業株式会社葛 智耶 さん地域に根ざした農業経営や流通について学ぼうと、北海道に関する予備知識もなくやってきました。実際に来てみると農産物や海産物を勉強するにはこれ以上適した環境はないことを実感。授業でいきなり乗馬を体験したことも印象に残っています。女子が少ない学科で最初は不安でしたが、みんな全国各地から集う仲間。すぐに打ち解けることができました。所属する戦略的マーケティング研究室では、生産者が真心込めて育てた青果物を最大限効率的に流通させる仕組みを考察。また、ゼミ旅行では各地の市場を見学するなど実地で学べました。卒業後は直接農家さんとやりとりする仕事に就きます。ここで磨いたコミュニケーション力と根性を活かし、良い関係を築いたうえで頼られる存在になりたいです。農家さんと良い関係を築き、頼られる存在に地域産業経営学科/岩手県立盛岡第二高校就職先・全国農業協同組合連合会 岩手県本部津川 紘香 さん力も、こうした環境のもと自然に育まれているといっていいだろう。そして、それを体系的なキャリア教育や就職支援で補っているのがキャリア課だ。オホーツクキャンパスでは、1年次に実施する「社会人基礎力診断テスト」で自身の強みと弱みを把握し、学生生活の目標設定を行うところからキャリア教育をスタートさせる。2年次の「キャリアデザイン」、「ビジネスマナー」、本格的な就職対策を行う3年次の「人間と職業」や「インターンシップ」などのプログラムも用意。特に個別面談に力を入れ、就職活動を控えた3年生全員に職員がアドバイスを行っている。オホーツクで学ぶ学生の多くは首都圏を中心に就職活動を行うが、その際、世田谷・厚木キャンパスでも面談や相談などのサポートを自由に受けることができる。「オホーツクも厚木も世田谷も一つの大学。キャンパスによる隔てはなく、〝オール東京農大〞です」と語るのは世田谷キャンパスの梶山孝泉キャリアセンター長だ。「覚悟を決めて入学したオホーツクの学生は、就活に対しても真剣。ぶれないし決断力もある。個々の能力や経験値に加え、その覚悟が企業に伝わるからこその内定率の高さだと思います」と付け加える。またある学生は屈託のない笑顔で言った。「人間的な成長を期待するなら、こんなによい場所はありません」。2016年度より実施「榎本武揚フロンティア入試」●募集人員20名(生物産業学部全体)●スカラシップ本入試制度の合格者20名に対し給付。【Aランク/5名】入学金27万円&授業料半額(33万円)免除。【Bランク/15名】入学金(27万円)免除。●出願資格下記の1~4のいずれも満たす者。1.生物産業学部のアドミッションポリシーをよく理解し、北海道オホーツクで学生生活を送ろうという強いフロンティア精神・チャレンジ精神を持つ者で生物産業学部を第一志望とする者。2.平成29年3月高校(中等教育学校含む)卒業見込みの者および平成28年3月卒業の者。3.オホーツクキャンパスのオープンキャンパスに参加もしくは個別訪問(要申込)した者。4.全体の評定平均値が3.3以上の者。●応募から合格発表までエントリーシート提出→書類選考合格→出願→1次選考試験→2次選考試験→合格発表→入学手続●来たれ北の挑戦者たち本学建学の祖・榎本武揚先生は、オランダ留学を通じて"冒険は最良の師である"という格言を残しています。国際的な視点に立って地域活性化の実現を志す受験生のみなさん、時代の先駆者であり、万能の人と呼ばれた榎本先生の精神、そして農大精神を継承し、北海道の大地で新たなフロンティアを築く学びを求め、ぜひこの入試に挑戦してください。榎本 武揚(1836~1908)

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