高校生の保護者のためのキャリアガイダンス2016
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チェック編●1人暮らしの学生の1カ月の生活費(地域別)●私立大学大学院の初年度納付金 自宅から離れた大学などに進むと、仕送りなども必要になります。寮や学生会館に入れば、住居費は少し抑えられますが、アパートなどで1人暮らしをすると、毎月の家賃や光熱費もばかになりません。そうした費用も首都圏だと高くなりがち。右図のように、1人暮らしの学生の生活費は月に10万〜13万円くらい 大学卒業後も、大学院に進む場合があります。その際はもう一度、大学に入るのと同じくらいの費用がかかるのが普通です(左図参照)。 大学在学中にも、留学したり、資格取得のための学校に通い、ダブルスクールで学費がかさむケースもあります。教育費とはいえ、どこまで親が出すべきかは悩むところ。最近の傾向として理解し、進学後の予定は子どもと話し合って検討を。首都圏の大学は生活費も高め。仕送りは月6万〜8万円くらい大学院でも年間の費用は大学学部と同じくらい下宿代・仕送り大学院など人文・社会科学理工・農学家政・芸術入学料21万7622円22万1645円22万9578円授業料59万3319円81万4409円87万1979円施設設備費7万8681円10万857円19万3550円実験実習費8581円7万164円2万4435円その他3万311円1万8316円4万5251円初年度合計92万8515円122万5391円136万4793円息子は工学部で卒業後は大学院に進むつもりです。先輩は2人に1人は大学院に進学するようで、同じ大学の大学院でももう一度入学金を払い、学費も大学並みだとか。覚悟はしていたものの、学費と仕送りの負担が最低あと2年続きます。(地方在住の母)大学院への進学は学費のほかに仕送りの負担もで、家からの仕送りは平均7万円。足りない分は奨学金やバイトでまかなっているのが現状です。 進学先によって子どもが自宅通いになるのか、1人暮らしになるかで、家計の負担は大きく変わってきます。そのあたりも、子どもの希望を聞いておくことが大事でしょう。遠方での受験を希望するなら、下見や受験の際にも交通費や宿泊費がかかります。それらも含めて、心づもりをしておくことが重要です。家賃と光熱費は親の口座から引き落としで、食費などの生活費は奨学金とバイト代でやりくりしてもらっています。でも、ゼミ合宿や特別講習などの大きな出費については、そのつど仕送りしています。(私立大生の父)大学は電車通学もできる範囲ですが、早く自立させたいため、入学を機に1人暮らしをさせました。敷金・礼金などの入居費用で約20万円。家具家電、パソコンなどの購入費を含めると合計50万円程度の出費でした。(都内在住の母)アルバイトで頑張る娘に臨時出費のたびに仕送りアパートでの1人暮らしに最初に約50万円かかりました※上記は文部科学省「平成26年度私立大学大学院入学者に係る初年度学生納付金額」の博士前期課程の平均。博士後期課程も同程度の納付金がかかる。注1)同じ大学の卒業生などは、大学院の入学金は免除または減額になることもある。53for Parent 2016

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