高校生の保護者のためのキャリアガイダンス2016
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大学進学を機に下宿したのですが、振り返れば、親元で過ごしたのは物心がついてから10年余りと、一生のうちのわずかな時間。でも、子どもの時間感覚では長く、自立に向けた大切な時間でした。巻頭の先生方の座談会では、数々の名言が飛び出しました。子どもの将来を願う気持ちは同じ。編集者として、ひとりの保護者として、原稿をじっくり読み返しながら、作り上げた一冊です。 (山下)今回複数の先生が「子どもの問題は子どものもの」と話されるのを聞きとても共感しました。信頼して任せたつもり。なのにやる気を出さないわが子についイライラしてしまうのは、一瞬、子どもの問題が自分のものになるからなのでしょう。「子どもの問題…子どもの問題…」イライラを鎮める呪文に、いかがでしょうか。 (荻原)私が「親業」に出合ったのは、4年前、娘の反抗期に手を焼いていたとき。「仕事より大事!」と全8回の講座を受講しました。ぜひ本誌の記事に!との思いが、今年ようやく実現。巻頭記事の最後のコラムをご覧ください。娘も今は高校生。「親業」のおかげで少しはマシな「自立支援者」になれているかな?(と信じたい) (藤崎)『僕たちの、2016』(P12)企画の進行中に、高校時代の同窓会の打ち合せがあり昔話に笑い泣きしました。授業はさぼり放題、教室で犬を飼うようなふざけた80年代の高校生。鉄研だった同級生たちは全然もてなかったようですが(笑)、今ではみんな役付きの立派なおじさん。ショウ、ミク、ダイキの30年後はどうなるのか楽しみになりました。 (長島)今どきの大学・専門学校の学びで、5人(組)の学生さんたちに会ってきました。誰もが自分のやるべきことを見つけ、積極的に動き、キラキラと輝いていました。サポートする先生たちも素敵!ご紹介できなかった素敵なエピソードもたくさん!ああ、私もこんな学生生活を送りたかった! (清水)300人の保護者の方にお子さんのやる気をアンケート。寄せられたエピソードを読んでいると、お子さんの気持ちに寄り添いながら、温かく見守っている保護者の方の姿が目に浮かび、ジーンとくるものが…。やる気をサポートするチャンスは日々の何げない会話の中にあるのですね。私もわが子との会話を見直そうと思います。 (菅家)保護者や生徒に対し、進路選択の方法から進学費用や奨学金の説明まで、ていねいに実施する高校が多いようです。3年生は予備校などのサテライト授業が受けられる高校もあるとか。「自分たちの時代とは大違い!」そんな感想を抱く機会は、これから何度か訪れるかもしれません。教育システム、経済状況、雇用環境…と、どんどん変わる世の中で、親が子どもにしてあげられることは、ほんの少し。でも、その少しを大切にしたいものです。 (光田)発行人中島淳二編集人山下真司編集顧問角田浩子編集デスク荻原美佳(ウィズ・インク)編集スタッフ藤崎雅子 長島佳子 清水由佳(トライ・アングル企画) 菅家真理枝 光田洋子(インタープレス)三浦美紀(インタープレス) 増田 円 瀬下麻衣 沖崎 茜メディアプランニング前田正広 梶原博史 松木政幸アートディレクション桑原文子(KuwaDesign)デザイン桑原文子 熊本卓朗(KuwaDesign)表紙イラスト岡 一艸プリンティングプランニング所澤利江 生田美幸プレイスプロモーション伊勢谷利子 田畑香織 林 健一編集後記スタッフ発行所株式会社リクルートホールディングス本社東京都千代田区丸の内1-9-2グラントウキョウサウスタワーTEL 03-6835-1111(代表)デジタルプリプレス株式会社リクルートメディアコミュニケーションズ印刷・製本株式会社廣済堂非売品 Printed in Japan 校内で教材として使用する以外の本誌の記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。©株式会社リクルートホールディングス 高校生の保護者のための

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