高校3年生の保護者のためのキャリアガイダンス
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推薦入試・AO入試という言葉はよく聞くけれど、いったいどんな入試方式なのかよくわからないという保護者の方も多いのではないでしょうか? そこで、推薦入試・AO入試とは、一般入試とどう違うのか、どんな特徴があるのか、選ぶ際にはどんなことに注意すればいいのかを取材しました。お子さんと進路について話し合う時に、参考にしてもらえると幸いです。ひとことで、推薦入試・AO入試といっても、何がどう違うのでしょうか?まずは、全体的な受験スケジュールの目安と基礎知識を押さえておきましょう。取材・文/菅家真理枝イラスト/竹永絵里監修(P14~P16):河合塾 最近は、私立大の入学者の約50%が推薦入試・AO入試で入学。一方、国公立大では、一般入試がメインで、募集人員の割合で見ると約15%が推薦入試、約3%がAO入試です。国公立大、私立大で、割合の違いはありますが、一般入試と並ぶ受験方式として、推薦・AO入試は認知されてきているといえるでしょう。 推薦・AO入試の動きは、一般入試に比べて早いため、検討する場合は早めに情報収集を開始しましょう。けているケースが多いのが特徴。学校長による推薦のほか、学校長推薦不要の自己推薦もあります。また、競技成績で出願するスポーツ推薦などもあり、多様化しています。「指定校制推薦」は、大学が出願を許可した高校からのみ出願できる方式で、推薦枠数が限られ、評定平均値基準がある場合がほとんどです。「公募制」は、国公立大は基本的に専願で、私立大は専願も併願可もあり様々です。また、私立大の「指定校制」「公募制」と「指定校制」の2種類がある 推薦入試には、大きく分けて「公募制推薦」と「指定校制推薦」の2種類があります。「公募制」は、出願条件を満たしていれば、誰でも出願できる方式で、出願条件として、評定平均値の基準を設は専願とする大学が多い状況です。●国公立大の場合 国公立大の推薦入試は原則公募制推薦で、センター試験を「課す方式」と「課さない方式」の2種類があります。国公立大の推薦の募集人員は多くなく、一つの高校からの応募人数が制限されている場合もあります。書類審査、面接、小論文での選考が主流ですが、評定平均値「4.0以上」が条件というところも多く、志望理由書、小14for Parent 2016
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