高校3年生の保護者のためのキャリアガイダンス
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 高校で受けた授業を通して、人前で話すことや戦略を考えることが好きになったので、AO入試にしようと決めていました。 親の勧めで、夏は他大学の英文科のAO入試を受けましたが、不合格。急きょ、もともと第一志望だった大学のAO入試を受けることに。 選考は、志望理由書と課題レポートを提出後、面接でした。志望理由書はA4判5枚で、志望理由、大学でやりたいこと、興味のある時事についてなど9項目。私は、伝えたいことがたくさんあって書き切れず、言いたいことが伝わる内容になっているかとても不安でした。20〜30回くらいは書き直したと思います。面接は得意なので、「いっそ会って話したい!」という気持ちでしたね。 課題レポートはA4判で6枚で、街の活性化戦略を考えるというテーマでした。街の問題点を商店街に聞きに行ったりして、自分なりにプランを考えるのに、苦労しました。 AO入試でだめだったら、一般入試でも受けると決めていましたが、無事合格。これだけの課題をやり遂げた達成感が自信になり、大学入学後も能動的に動こうという気持ちが生まれました。やり遂げた達成感が自信にAO入試で合格私立大現代ビジネス学科A・Sさん お子さんのやりたいことや志望大学が明確になり、受験体制に入ったら、モチベーションが下がらないように応援するのみです。「栄養のあるご飯を作ってあげて、『頑張ってるね』『ずっと応援しているよ』と何気ない励ましの言葉をかけてほしいと思います」(秋本先生) また、推薦・AO入試の合否は年内に出ることが多いですが、早く合格が決まると生活態度が乱れがちです。大学入学までに基礎学力を下げないためにも、授業には気を抜かないように伝えましょう。 推薦・AO入試では、なぜ、その大学に入りたいか、何を学びたいか、という自分の考えをしっかり持ち、それを志望理由書や面接で伝えることが求められます。「大学案内で見たような表面的な志望理由では意味がありません。『自分のやりたいことはこれだ』『その理由はこれだ』と迷わずに言える志望理由を自分で持っていてほしい。自分なりの志望理由が明確でしっかりしていれば、面接でどんな質問をされても答えられるはずです」(秋本先生) 自分が本当にやりたいことは何か、突き詰めて考えるのは簡単ではありません。「社会人に話を聞いたり、やりたいことに挑戦してみるのもいい」と先生は提案します。 受験をするのは、あくまでも本人ですが、ある程度は保護者も一緒に情報収集するなど、サポートも必要と秋本先生は言います。「受験の一番の相談相手は親御さんです。『私はわからないから自分で決めなさい』と突き放したりせず、『一緒に調べてみよう』『一緒に学校を見に行こうか』と声をかけてほしいです。例えば、AO入試のメリット・デメリットを子どもの将来から考えることが必要ですし、何をしにそこに行くのかを客観的に確認することはとても大事なことです。一般に比べてAO入試入学者の退学率が高い学校も少なくないことも知っておいてください。そのことについてもお子さんとぜひ話し合ってください」(秋本先生)毎日の何気ない声かけで応援しましょう。合格しても、生活態度が乱れないように推薦・AO入試では志望理由が肝心です。そのためには、自分が本当にやりたいことを掘り下げること大学や入試方式について、よく調べて検討することが大事。情報収集で協力するなど、保護者のサポートも必要です18for Parent 2016

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