高校3年生の保護者のためのキャリアガイダンス
43/55

志望校を決める大事な模試だったけど、その結果にショックの様子。励ましたい!||模試でいい結果が出ないと、子どもは落ち込んで自信をなくしてしまいがちです。保護者は、その姿を見るのが辛いので、励ましたいと思うのですが、うまい言葉が見つからない。小出先生 基本的に、模試の結果はすぐには上がりません。勉強のスタイルが確立し、基礎ができるまでは絶対伸びないんです。夏からコツコツやっていて、12月にやっと結果に表れる。あるいは1月に突然結果が出る、何とかセンター試験に間に合うかどうか、というのがよくあるパターンです。たとえD判定が出ても、そのあと伸びることも考えられるのです。多田先生 模試の判定はあくまでも参考データ。まったくそれと同じ問題が出るわけではありませんから、最後の最後は、どうなるかわからないですね。小出先生 受験は戦略ですから、自分の志望レベルに合わせた受験スケジュールを組んだり、直前の入試倍率など最後まで情報収集をすることが合格につながったりもします。そのあたりは、ベテランの進路の先生に相談にいけばいいと思います。模試の結果に一喜一憂することもあると思いますが、それが受験の全てではないわけです。||模試の結果を、気にしすぎないほうがいいのですね。多田先生 例えば、同じ志望校だったのに、一人はあきらめないで、2月の直前まで頑張ったら合格し、もう一人は途中であきらめてしまった。自分より実力が下だと思っていた子が超難関校に受かったので、受からなかった子は悔しくて浪人したという話もあります。小出先生 最後まで、超難関校を目指すのも大事なのかもしれないと考えさせられる例だと思います。大事なのは、最後まであきらめないこと。模試の結果に関わらず、コツコツやっているなら、それを続けて頑張っていこう、と励ましてあげるといいと思います。||ここは、保護者の出番かもしれないですね。CASE6模試の結果だけが受験データではない最後まであきらめないで継続できるよう応援!「志望校を変えたほうがいいんじゃない?」「試験の直前まで伸びるから、地道に続けていこう」「模試の結果は、参考にすぎないみたいだよ」●模試の結果は参考データだから、保護者も気にしすぎない。●大事なのは、地道に頑張り続けることと、最後の最後まであきらめないこと。ポイント43for Parent 2016

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 43

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です