高校生の保護者のためのキャリアガイダンス2017
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高校3年間のスケジュールと、わが子とのかかわり方神奈川県立藤沢清流高校キャリア支援グループ総括教諭小島昭彦先生監 修様変わりしている 今までの15年間の子育ての間にも、「自分たちの時代とはずいぶん違う」と感じたことがあったと思いますが、高校に入るとさらにその場面が増えそうです。 要因のひとつが日本の少子化。少子化でも大学数は増えており、1985年に460校だった4年制大学は、2015年には779校と1・7倍に。その結果、大学への進学率が保護者の時代よりも30ポイント近く高くなっています。 学校教育が変わったさらに大きな要因に、技術革新による産業構造の変化があります。機械に取って代わられてなくなった職種がある一方で、新しい職業や業種が増社会で求められる力が昔とは大きく異なっている保護者の皆さんが高校生だった頃とは、世の中も、学校での学び方も、進路の選び方も大きく変わっています。でも変わらないのは、高校時代で子どもたちはぐんと成長すること。これからの3年間に子どもたちが何を経験し、保護者はどうかかわるべきかを見ていきましょう。構成・文/長島佳子 イラスト/サタケシュンスケ一般入試での進学が大半で、1984年の推薦入学率は22.6%。国公立の入試は共通一次試験で、5教科7科目(後半は5教科5科目)の全科目受験。(文部省「大学入学者選抜実態調査」より)1986年の大学進学率は23.6%で、大学進学者は18歳人口の4人にひとり以下。現役大学進学率は65.6%。2015年に推薦入試で進学した生徒は34.7%、AO入試で進学した生徒は8.8%、合計43.5%が一般入試を受ける前に進学先を決めている。1990年に始まったセンター試験は私立大学の入試にも利用され、科目は志望大学によって異なっている。(文部科学省大学入試室「平成27年:国公私立大学入学者選抜実施状況」より)2016年の大学進学率は52.0%。30年前の2倍以上の比率で、半数以上が大学に進学。また、2013年の現役大学進学率は85.1%と浪人する生徒が減っている。(「学校基本調査」平成28年・年次統計、平成25年・昭和61年の高校卒業年別入学者数より計算)半数近い子どもたちが一般入試以外で進学18歳人口の半数以上が大学に進学し、現役入学も増加保護者の時代保護者の時代今は?今は?12for Parent 2017

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