高校生の保護者のためのキャリアガイダンス2017
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保護者の時代とは、高校生活も進路選択もえており、今後、変化はますます加速していくと予想されています。それにともない、社会に出てから必要とされる資質や能力にも変化が起きています。決められたことをきちんとこなす能力に加え、自分で課題を見つけ出し、主体的に学び、仲間と共に解決していく能力が求められています。 こうした変化に、社会に出る窓口である大学が対応し始めたことで、大学が求める高校生の能力も変わってきました。2020年度からセンター試験に替わる入試制度が導入されることはご存知の方も多いと思いますが、皆さんのお子さんも無関係ではないのです。国立の二次試験や私立大学では、すでに以前のような知識偏重の試験では測れない能力を試す入学者選抜も始まっています。 子どもたちが自らの意思で進路選択し、社会に羽ばたける人として育つよう、保護者には今までの「保護」の立場から、「自立支援者」にギアチェンジしていただく必要があります。そのためにも、子どもたちが通る3年間の道のりと、保護者に求められるかかわり方を知っておきましょう。実際の大学を見る機会は学園祭くらい。冊子の進学情報誌や学校案内で大学を調べ、入試で初めて志望校に行く生徒が多数派。大学選びの主な手がかりは学部名と偏差値。進路関連の行事は三者面談や二者面談に加えて、卒業生による進学体験講座を行う程度。授業の形態は一斉講義。先生の板書をひたすらノートに写していた。紙の辞書や参考書にマーカーを引きながら、知識を増やす勉強が中心。オープンキャンパスで講義を公開している大学がほとんど。高校生たちは大学で「何を学びたいか」を考え、実際に大学を見て選ぶ時代。三者面談はもちろん、「総合的な学習の時間」で、外部の社会人を迎えた講演やインターンシップなどのキャリア教育を実施する学校も多い。教科の授業でも、コミュニケーション能力の育成など、キャリア教育を意識した授業が増えている。タブレットや電子機器を使った授業、グループ学習などの「学び合い」の授業が増加。覚えるだけでなく、社会で使える力を養う授業になってきている。オープンキャンパスに行き、偏差値以外も重視面談や行事以外でも進路を見据えた授業も多彩授業形式が多様化タブレットで授業も保護者の時代保護者の時代保護者の時代今は?今は?今は?次ページから3年間のスケジュール例を見ていきましょう13for Parent 2017
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