高校生の保護者のためのキャリアガイダンス2017
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冬休み春休み●個人面談●模試・外部テスト●期末テスト●模試・外部テスト●学年末テスト●文理・科目選択●合格体験報告会◆不得意分野を知るきっかけになる 志望校の合格率判定が目的と思われがちですが、「できない問題を知る」ことで勉強方法に気付くきっかけになります。点数が低くても利用する価値はあります。費用はおおむね1回5000円前後。◆子どもの志望を知っておく得意科目だけでなく、本人の興味や仕事とのかかわりなども考えて選択させたいものです。私立大進学の場合、文系と理系では学費に大きな差があるので、資金対策のためにも子どもの志望を確認しておくことは大切です。 12〜13ページでお伝えしたように、昔と今では学校の様子も進路選択の方法も異なっています。学校生活を送るのも進路を決めるのも子ども自身ですが、子どもたちにとっても初めてのこと。自分の進むべき道に迷ったときに、保護者に相談したいこともあると思います。そのときに、保護者が今の学校や進路選択がどうなっているのか知っておくことが大事です。保護者会や保護者対象の進路説明会は、子どもと進路に関する情報を少しでも共有するよい機会なので、積極的に参加して、情報に触れておきましょう。保護者対象の行事には積極的に参加したい高校の先生に聞いた生徒の変化ああるる戸惑いあるある急成長あるある卒業生あるある●通学途中で電車の乗り間違え。毎年春の事件です。(大阪・府立)●併願校でしかたなく入学した不安や不満ゆえに、攻撃的な発言をしたり、心を閉ざしたりしている生徒もいます。逆に第一志望で入って有頂天になっている生徒との温度差で生徒間のトラブルにつながることもあります。(愛知・私立)●「疲れた」「やばい」「課題多い」という発言をよく聞きます。(京都・私立)●中学校に比べて「自由だ」「自由度が高い」と言ったり、買ってもらったスマホをしょっちゅう触っている。(青森・県立)●「本当は別の高校に行きたかった」と言っていた生徒で、大学入試でリベンジしようと、必死にがんばる子も割といる。2番手校に来たからこそ、伸びる子も多かったです。(和歌山・県立)●友達ができないと悩んでいたのがウソのように、行事では率先してクラスをまとめたりすることがある。生徒会に入るなど、自分が今までやったことのないことに挑戦する姿は感動する。(沖縄・県立)●入学直後から、宿題・提出書類などの忘れものが多かった生徒が、5月の連休明けから誰よりも早く提出物を持ってくるように。携帯電話を買ってもらい、スケジュール管理機能を使い始めたそう。急激な成長に驚いた。(山形・県立)●Facebookなどに英語で文章を書いている卒業生、積極的にいろいろなボランティア活動に参加している卒業生、海外に出てさまざまなことを吸収している卒業生などを見ると、高校時代にチャレンジさせた多様な体験の成果が出ていると思います。(東京・都立)●卒業生が自分の研究分野や留学計画などを誇らしく説明してくれるときや、家族や教員への感謝の言葉が自然と会話に出るときに、成長したと感じます。(大阪・府立)11月12月1月2月3月進学校では1年生から模擬試験(模試)を行う学校が多い。模試は学校で一括で受けるパターンと、個人で申し込んで受けるパターンがある。多くの学校では2年生から文系・理系に分かれたクラス編成や授業科目選択が始まります。入学直後、生活の一新に期待と不安が入り交じるある日教員の想像を超える成長を見せる生徒たち高校の経験を生かし卒業後も成長を続ける15for Parent 2017
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