高校生の保護者のためのキャリアガイダンス2017
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主な学校行事夏休み保護者の目配りポイント進路選択にかかわる行事●体育祭●期末テスト●模試・外部テスト●夏期講習●修学旅行の準備●文化祭●3年生の部活動引退●中間テスト●修学旅行●中間テスト●個人面談●進路ガイダンス●保護者対象進路説明会●社会人講演会●オープンキャンパス参加●三者面談●インターンシップ●大学教員の出張講義●進路ガイダンス高校生活で最も充実感があるとき。さまざまな経験を進路選択に生かしていく2年生◆生活の中だるみ夏休みも部活や講習、修学旅行や文化祭の準備など多忙に活動。帰宅が遅くなったり、帰宅後に仮眠をとって深夜に起き出すなど、生活リズムが崩れがちです。夜型にならないよう仮眠の取りすぎに気をつけてあげましょう。 2年生になると高校生活にも慣れ、下級生が入ってきて、気持ちにも生活にも余裕が出てきます。高校に慣れるか心配していた保護者からすると、部活動や友達関係で充実している子どもたちが、勉強をおろそかにして中だるみしているように見えることもあるかもしれません。 しかし、3年生になれば自ずと受験や就職を意識し始めます。勉強以外のことに熱中できるのも、この時期だけです。また、行事や部活動、友達とのつきあいから学ぶ経験がたくさんあることは、保護者の方々の高校時代も同じだったのではないでしょうか。ましてや今は、机上の勉強で得た知識だけでなく、体験的なことから得たことが、社会に出てからも役に立つ時代です。羽目を外しすぎない限りは、保護者は見守る立場で。 「行事や部活などで子どもが忙しくなり、口出ししたくなることが増えますが、命令や叱咤でなく、質問形式のコミュニケーションがおすすめです。自分で考え行動する、自立を促すきっかけになります」(小島先生)勉強以外に熱中できることもこの時期ならではの経験4月5月6月7月8月9月10月運動部は夏の大会後に、文化部は秋の文化祭後に3年生が引退し、部活動は2年生が中心の体制になる。何かにじっくり取り組む絶好の機会。大学生の先輩訪問やボランティア活動など、学校外の活動で視野を広げることも可能。海外を訪れたり、単なる観光ではなく、フィールドワークや現地の人々との交流を目的とした研修的な旅行を行う学校が増えている。事前準備や事後報告会を行うことも。大学教員を招いて行われる模擬授業。大学の学問・研究の面白さや奥深さを体験する。進路ガイダンスとして行う学校も。2年生での進路ガイダンスでは、外部の専門家による講演など、進路先決定に向けて学びをどう深めていくか、学部や学科の選び方について指導されることが多い。構内を見学したり講義を受けられたり、大学の空気を肌で感じられる良い機会。イベント化されている傾向もあるため、オープンキャンパス以外の普通の日に見学に行くと普段の様子がわかる。高校OB・OG、地域で活躍する社会人などを招き、高校時代の進路選択、仕事に就くまでのプロセス、現在の仕事のやりがいなどを語ってもらう。◆推薦やAO入試の希望を確認大学受験には一般入試の他に、指定校推薦、公募推薦、AO入試があり、これらは3年生から準備するのでは遅いケースがほとんどです。子どもがどんな入試を考えているか、面談を機会に確認しておきましょう。◆勉強の中だるみ2年生になると、高校に慣れ勉強以外に夢中になるものが増えてきます。体育祭などの行事もそのひとつ。つい口を出したくなっても、「勉強しろ」と言われるほどやる気がなくなるもの。声をかけるなら「体育祭の準備大変なの?」など、勉強以外でがんばっている姿勢も理解してあげたいものです。保護者の役割は見守りですマークの説明保護者は声をかけてあげましょう保護者に行動が求められるケースです16for Parent 2017

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