高校生の保護者のためのキャリアガイダンス2017
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冬休み春休み●個人面談●模試・外部テスト●期末テスト●学習合宿●模試・外部テスト●学年末テスト●次年度の科目選択●合格体験報告会◆入試科目と学ぶ科目のすり合わせ この時期はまだ志望校が明確でないことが多いですが、最終的に志望する大学の入試科目を学んでいなかったということがないよう、3年生での履修科目に迷っているようであれば声をかけてみるのも手です。 今は、進路の時間だけでなく、「総合的な学習の時間」などを通じて、外部の社会人と触れあったり、自分が学びたい分野について、課題研究を行う学校が増えています。大人が驚くほどの発表を見せる子どももいます。 こうした社会につながる学びをするなかで、子どもたちは一番身近な社会人である、保護者に対して今までとは違った見方をし始めることもあります。これも大きな成長です。保護者の職業や働き方に興味を持ったら、ひとりの社会人としてどんな話を子どもたちにしてあげられるか、今から考えておくのもよいかもしれません。社会や保護者への興味もはぐくみ始める時期高校の先生に聞いたこんな保護者ああるる三者面談あるある入試前後あるある●「学習と部活動の両立ができるか、もしできているならどのようにしているのか」「大学入試において、自分の子どもが推薦してもらえるのか」「志望大学に合格できるかどうか」と言う保護者。(滋賀県・私立)●生徒が学び重視で選んだ大学に対して、「知らない」「遠い」という理由で全否定する保護者。(静岡・県立)●自分の子どもの欠点を指摘するような発言をされる場合には、学校での良い面を全面的に伝えるようにしています。生徒の可能性を高めるようにしたくても、家庭で逆効果の指導をしているケースもあるように感じます。(東京・都立)●三者面談で、すべてにわたって生徒の先回りをして話を進めていく保護者がいます。(神奈川県・私立)●「本人のしたいようにさせたい」という言葉はよく聞く。保護者として指導したうえで自由にさせるというのと、無関心というのでは、まったく違う。後者の場合でギリギリになって「そんなにお金がかかるとは知らなかった」「そんな遠くに行くなんて聞いていない」というケースもあり心配です。(山形・県立)●成績が悪いことなどをただ叱るだけで、子どもが将来についてどう思っているのか、何を考え、何を悩んでいるのかを聞いてくれていない。(沖縄・県立)●保護者が進学を容認していたはずなのに、直前になって翻してくるケース。生徒が保護者とお金の話を避けて来ていたために、出願直前になってトラブルになることがあります。(千葉・県立)●お互いにナーバスになって、保護者は腫れ物に触るように生徒に接し、家庭内もぎくしゃくする。(神奈川・県立)●「○○君は、△△大学へ行くらしい」「あなたは、■■大学へ行った方がいいと思う」「近所の大学に行っているお兄ちゃんがこうした方がいいって言ってた」など、周りとの比較話、真偽が確認できない噂話をすることは、本人を焦らせるばかりです。(東京・都立)11月12月1月2月3月学校での子どもの様子が見えず不安になる保護者たち子ども自身より、自分の気持ちを優先させてしまう保護者たち保護者も不安、でももっと不安なのは本人と知ってほしい学習習慣の確立、集中力・持続力のトレーニング、受験に向けた意識づけなどを目的として合宿を行う学校も。今後、進路希望を絞り込んでいく際に役立つよう、1年生の時以上に具体的な情報が提供される。家庭での話し合いも必要になるため、保護者にも進路選択に向けて意識を高めてもらう狙いもある。大学受験を終えた先輩たちの、成功体験、失敗体験などを聞く場。生の声を聞くことで、受験のスイッチが入る生徒も多い。◆入試スケジュールは把握しておきたい 現在の大学入試は、私立でもセンター試験を利用していたり、同じ試験で複数学部を併願できる場合があるなど、非常に複雑化しています。また、各大学の合格発表日と入学金納付のスケジュールは保護者も確認しておきたいところです。17for Parent 2017
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