高校生の保護者のためのキャリアガイダンス2017
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21for Parent 2017域活動を行っている他大学の学生とも大勢知り合いになって、その縁でカフェでの料理の提供も始めたし。やりたいことがどんどんわいてくる!毎日がめっちゃ楽しいです!」 とはいえ、農作業が初めてのメンバーも多く、活動に向けてのモチベーションはさまざま。 「最初は楽しくても、継続して農作業というとやっぱり大変。どうやったらみんなが同じ気持ちで取り組んでいけるか。リーダーとしての壁にも、いきなり直面しました」 そんななかで、こまめに声をかけ、自発的に取り組めるような役割分担をしっかり行うことの大切さも実感。さらに、活動資金を確保するため、市の助成金の申請も自分たちで行った。 「資料を作って、プレゼンをして。もうドキドキでした。でも、その会場で、いろいろな市民活動をしている団体の方たちと知り合えて、それがまたおもしろかった。そういう人のつながりに、ワクワクします」 人とのつながりで物事が動くおもしろさを実感し、社会に出たらもっと大きなことも実現できるのではと、社会人になることが楽しみという奥田さん。そんな奥田さんの将来の夢は、海外で農村の力になること。 「今日本の農村地区で起こっている問題は、将来東南アジア諸国にもきっと訪れると思うんです。国際的に地域活性化に貢献できるような人になりたい。まずは、インドの農村にぜひ行きたいと思っています」市民農園では、自分たちで作付け計画から収穫まで、すべて行っている。学校もあって毎日は来られないので、手間がかからず強い野菜を中心に育てている。この冬は聖護院大根と白菜がずらり。サツマイモが大豊作。京北ふるさと祭りで知り合ったパン屋さんが「さつまいもクロワッサン」として商品化してくれたのがうれしかった。1日店長ができる京都市内のカフェを紹介され、2015年は3回、「京北やさいカフェ」をオープン。自分たちが育てた野菜を中心に、メニュー決めから調理、サービスまですべて行った。「お客様を呼ぶことの大変さも実感しました」大学の構内でも、自分たちが作った野菜を販売。活動資金の確保のため自分たちで助成金も申請高校時代は、バレーボール部に所属し、部活一色の高校生活。環境に関する社会問題に関心があり、現在の学部を選択。実は、家庭菜園をしていたおじいさんの影響で、自分も野菜を育ててみたいと、家の屋上で家庭菜園に挑戦していた。「そういう意味では、食べることや、育てることに、もともと興味があったんですね」。2007年度から、産業社会学部の教員と学生、NPO法人が京北地区の活性化に取り組む「京北プロジェクト」を実施。そのスピンオフ活動として、2012年から髙嶋正晴教授のゼミを母体に「リッツファーム・プロジェクト」が行われている。メンバーは、髙嶋ゼミのゼミ生と、京北プロジェクトに協力する学生たち。2015年度はゼミ生16人を中心に活動。どんな高校生活?リッツファーム・プロジェクトとはプール学院高校(大阪・私立)卒業
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