高校生の保護者のためのキャリアガイダンス2017
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for Parent 2017女性のしなやかな感性で人の一生を支える東京家政大学には、現在、専門性の高い知識や技術が身につく4学部11学科と短期大学部2学科が置かれており、いずれも人の一生を支える学びと研究の分野である。すでに同学の卒業生は10万人を超えているが、その多くが自分の専門性と、女性のしなやかな感性を活かし、自立して生きる女性として、人の一生に関わる仕事で活躍している。創設者の渡邉辰五郎が唱えた「新しい時代に即応した学芸技能に秀でた女性の育成」という志は、136年を経た今も脈々と受け継がれている。てリハビリテーション学科を設置し、作業療法士と理学療法士を育成することを構想している。一つの学部の中に看護とリハビリを置くことで、専門領域を越えて、お互いが連携・補完しながら学んでいくことができる環境を整える。都心に近く、豊かな自然に囲まれた狭山キャンパスには子ども学部も置かれており、保育士、幼稚園教諭も養成。子どもクリニックや保育所を備え、地域住民にも開かれた場所だ。ここに新たにリハビリテーションの分野が加わることで、キャンパス全体が、これからの社会のありかたに対応できる人材の教育と研究の拠点となっていくことになる。理学療法士に代表されるリハビリテーションの専門家だ。猛烈な勢いで少子高齢化が進んでいる日本は、2025年には65歳以上の高齢者が全人口の3割を超え、75歳以上の後期高齢者は5人に1人の割合になると予測されている。こうした状況を踏まえ、厚生労働省は従来からの疾病の治療・回復を主な目的に据えた「治す」という考え方から、生活の質を向上させることに焦点を当てた「自分らしく生活する」という考え方に舵を切り始めている。そのカギを握っているのが、リハビリテーションの充実なのである。作業療法、理学療法といったリハビリテーションは、病気やケガなどによって失われてしまった機能を回復させるだけでなく、低下してしまった生活の質(QOL:Quality of Life)を高めることができ、健康上問題ない状況で日常生活を送ることができる「健康寿命」を伸ばすという、重要な役割を担うことが期待されている。狭山キャンパスに健康科学部を構想中東京家政大学は狭山キャンパスにある看護学部を、2018年に健康科学部へと改組し、看護学科に加え東京家政大学/東京家政大学短期大学部1881年設立の「和洋裁縫伝習所」を前身として1949年創立。家政学部(児童学科・児童教育学科・栄養学科・環境教育学科・服飾美術学科・造形表現学科)、人文学部(英語コミュニケーション学科・心理カウンセリング学科・教育福祉学科)、子ども学部(子ども支援学科)、看護学部(看護学科)、短期大学部(保育科・栄養科)を持つ。2018年4月の開設にむけて健康科学部(看護学科・リハビリテーション学科)を構想中。●DATA東京都板橋区加賀1-18-1/埼玉県狭山市稲荷山2-15-1TEL03-3961-5228(アドミッションセンター)http://www.tokyo-kasei.ac.jp/URL37(左)理学療法士と作業療法士の養成を行うリハビリテーション学科を2018年4月に設置することを構想中の狭山キャンパス。8万3000㎡と広大な敷地を誇る。(上)作業療法士・理学療法士は、生活能力の向上と機能回復をサポートする、国家資格を持ったリハビリテーションの専門家。これからの日本を支える役割を担う。

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