高校生の保護者のためのキャリアガイダンス2017
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for Parent 2017東京農業大学/オホーツクキャンパス1891年、榎本武揚により東京農業大学の源流「育英黌農業科」創設。現在、世田谷キャンパス(応用生物科学部、生命科学部、地域環境科学部、国際食料情報学部)、厚木キャンパス(農学部)、オホーツクキャンパス(生物産業学部)の3キャンパス体制。教育理念「実学主義」を体現するオホーツクキャンパスの誕生は1989年。生物生産学科、アクアバイオ学科、食品香粧学科、地域産業経営学科の4学科体制。網走市街からバス約30分。●DATA北海道網走市八坂196TEL0152-48-3814(入試課)http://www.nodai.ac.jp/URL39香りの化学研究室で夕張メロンの香気成分の分析をしています。香りは食品に不可欠な要素。香気成分がひとつ抜けるだけでメロンでないかのように感じることもあり、いわばおいしさの本質を調べる大切な研究です。もともと柔軟剤に興味がありましたが、実習で乳液や口紅の製造に関わったことから化粧品に興味が。産学連携講座でその思いを強くし、化粧品メーカーへの就職も決まりました。牧場で観光客のガイドをした馬術同好会での経験も接客に生かしたいと思います。高3の夏に参加したオープンキャンパスでは、きらきらと輝く先輩方の姿を見て不安を払拭しました。あれから4年、逆の立場で見学に来た高校生を案内することもあります。あの頃の先輩のように生き生きと映っていればいいのですが。香りへの興味と接客の喜びを満たす化粧品メーカーへ食品香粧学科/東京都・私立共栄学園高校就職先・株式会社アルビオン埜村 彩羽 さん農業高校出身で農大にあこがれがありました。都会暮らしが合わない自分にとって、冬はスノボ、それ以外は海釣りを楽しめる最高の環境です。馬鈴薯の収穫やホタテ漁ほか、土壌分析の仕事にも携わりました。全学応援団オホーツク支部吹奏楽部にも所属し、硬式野球部の全国大会にもかけつけました。卒論のテーマは伝統工芸と地域活性化について。万古焼、伊勢型紙、伊賀焼という地元の伝統工芸を産地単体ではなく、地域全体でアピールする仕組みを構築しようと調査を続けています。北海道中心に就活をしたのは、様々な学びや体験を通じて思い入れがあったから。内定を頂いたときは叫びたくなるくらいの感情に。会社のスケールに負けない大きな仕事をするつもりです。会社のスケールに負けない大きな仕事がしたい地域産業経営学科/三重県立四日市農芸高校就職先・ホクレン農業協同組合連合会山崎 晃時 さん力も、こうした環境のもと自然に育まれているといっていいだろう。そして、それを体系的なキャリア教育や就職支援で補っているのがキャリア課だ。オホーツクキャンパスでは、1年次に実施する「社会人基礎力診断テスト」で自身の強みと弱みを把握し、学生生活の目標設定を行うところからキャリア教育をスタートさせる。2年次の「キャリアデザイン」、「ビジネスマナー」、本格的な就職対策を行う3年次の「人間と職業」や「インターンシップ」などのプログラムも用意。特に個別面談に力を入れ、就職活動を控えた3年生全員に職員がアドバイスを行っている。オホーツクで学ぶ学生の多くは首都圏を中心に就職活動を行うが、その際、世田谷・厚木キャンパスでも面談や相談などのサポートを自由に受けることができる。「オホーツクも厚木も世田谷も一つの大学。キャンパスによる隔てはなく、〝オール東京農大〞です」と語るのは世田谷キャンパスの梶山孝泉キャリアセンター長だ。「覚悟を決めて入学したオホーツクの学生は、就活に対しても真剣。ぶれないし決断力もある。個々の能力や経験値に加え、その覚悟が企業に伝わるからこその内定率の高さだと思います」と付け加える。またある学生は屈託のない笑顔で言った。「人間的な成長を期待するなら、こんなによい場所はありません」。2016年度より実施「榎本武揚フロンティア入試」●募集人員(生物産業学部全体)前期 25名後期 Aタイプ8名   Bタイプ8名●スカラシップ本入試制度の前期合格者20名に対し給付。【Aランク/5名】入学金27万円&授業料半額(33万円)免除。【Bランク/15名】入学金(27万円)免除。●出願資格前期は下記の1~4のいずれも満たす者。1.アドミッションポリシーをよく理解し、北海道オホーツクで学生生活を送ろうという強いフロンティア精神・チャレンジ精神を持つ者で第一志望とする者。2.平成30年3月高校(中等教育学校含む)卒業見込みの者および平成29年3月卒業の者。3.オホーツクキャンパスのオープンキャンパスに参加もしくは個別訪問(要申込)した者。4.全体の評定平均値が3.3以上の者。後期はAタイプ(一般エントリー)、Bタイプ(センター併用エントリー)があり、詳細は募集要項をご確認ください。●来たれ北の挑戦者たち本学建学の祖・榎本武揚先生は、オランダ留学を通じて"冒険は最良の師である"という格言を残しています。国際的な視点に立って地域活性化の実現を志す受験生のみなさん、時代の先駆者であり、万能の人と呼ばれた榎本先生の精神、そして農大精神を継承し、北海道の大地で新たなフロンティアを築く学びを求め、ぜひこの入試に挑戦してください。榎本 武揚(1836~1908)東京農業大学 創設者

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