高校生の保護者のためのキャリアガイダンス2017
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子ども自身の希望を聞いて家計とのバランスで考えよう 付属大学や推薦・AOで進学する生徒が多い高校では、高3になっても意外にのんびり構えている場合もあるでしょう。一方で3年になった途端、部活や生徒会活動を引退し、受験モードに切り替わる高校もあります。後者の場合、3年の一学期から塾や予備校に通う生徒が増加します。そうでなくても、予備校の夏期講習や冬期講習は受講する人が多く、子どもの希望や学力によって、下のような出費を伴う家庭が増加します。 一般入試の場合、受験する大学を考えたり絞り込んだりするために、全国規模の模試を受けるのも一般的。1回の模試の費用は安くても、複数回受ければ、交通費なども含めてそれなりの出費になります。さらに、通信教育や家庭教師を頼めば、その分の費用もかかるなど、受験勉強のために家庭で支払う教育費も、年間を通すとかなりの金額になります。入学時に納める分の貯蓄を取り崩さずにすむように、こうした出費も予算を組んで考えておきましょう。 自宅から遠い大学や専門学校を希望する場合、オープンキャンパスに参加したり、学校見学で下見に行ったりするだけでも、交通費や宿泊費がかさみます。1回の下見で複数の学校を効率的にまわる工夫も大事。受験当日にも同様の費用がかかるので、往復の交通費などは事前に確認しておきましょう。 受験シーズンには、左のような宿泊パックを用意するホテルもあります。国公立大学は前泊を含めて最低2泊、1回の滞在で複数校を受けると1週間かかることもあります。便利で手頃な宿を探すなら予約は早めが肝心です。子どもが塾に行きたいと言ったときのために学校見学から受験まで1回の費用を調べておく◆ビジネス系ホテル(東京・新宿)◆シティホテル系ホテル(東京・水道橋)学校外にかかる費用の例●模擬試験を受ける場合 (全国規模の模試)●夏期講習・冬期講習を受ける場合 (全国規模の大手予備校の例)●年間を通して塾や予備校に通う場合 (全国規模の大手予備校の例)●通信教育を利用する場合 (大手通信教育の例)●宿泊費の受験生パックの例交通費・宿泊費〔特典〕●加湿器、スタンド等を無料貸し出し(数量限定) ●試験会場までの交通機関、道順の案内 など〔特典〕●加湿器、電気スタンドを常備●部屋の周囲も受験生の部屋にする など  1泊朝食付・シングル7000円~1名1泊朝食付・シングル1万4500円~1名模試関連その他費用基本料入学金講座夏期講習入学金冬期・直前講習年間授業料合計合計合計合計※通学している予備校の模試は、無料のことが多い記述式、マーク式など、5~12月までの間に受験・リスニング機器レンタル費用(3回のみ)・成績結果の返却手数料(6回受験の例)自宅~会場までの交通費往復約2000円×6回昼食代1000円×6回情報料などの諸経費講習の初回のみ年間本科1講座3万8400円×3講座(セット割引適用後)1講座あたり2万1800円×5講座入学時のみ1講座あたり2万1800円×5講座3科目・3コース 1コースは週1回でコースにより 年10万2000円~24万1200円1回 4700~ 5600円約5万5000円13万800円22万2100円47万4600円1回 1100円1回 500円1万2000円2万4000円4100円6000円10万6800円10万9000円3万円10万9000円英語・現代文・数学で 44万4600円※12カ月分を一括で支払う場合※夏期講習・直前講習を受けた場合などは、割引あり※年間コースを受講している場合は、入学金は無料、講習費は割引あり61for Parent 2017

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