高校生の保護者のためのキャリアガイダンス2017
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 入学手続きがすめば、親はホッとするものですが、実はまだ、いろいろとお金がかかることもあります。新学期に必要な教科書代や通学定期代などは、4月以降に渡せばすみますが、ここ数年は入学式の前に、男女ともスーツや靴などを購入する家庭がほとんど。スーツは就職活動にも役立ちますが、一式で5万〜10万円くらい。進学に合わせて新たにパソコンを購入する人も増えています。 自宅外通学になったら、3月中にアパートや寮などを探し、住まいの準備をしなければなりません。アパートだと、下のように契約時の費用と生活用品などの購入で平均50万〜60万円。A君(P58参照)の場合は、下の通り、入学までの初期費用として約82万円もかかりました。学生寮も保証金や管理費を含め、1年契約で最初に50万円前後かかることが多いので、調べておきたいもの。 自宅外通学の場合、4月以降は仕送りも必要になるので、下の生活費を参考に予算を考えておきましょう。仕送りは月6〜8万円初期費用も知っておこう入学式用のスーツ代のほか自宅外通学は住まいの費用も●1人暮らしの学生の1カ月の生活費(地域別の平均額)●自宅外通学者の住居費の準備にかかる平均額東京の私大に進学した A君の場合家賃敷金・礼金生活用品費6万1200円20万3500円31万3500円東京私大教連「私立大学新入生の家計負担調査(2015年度)」より合計57万8200円合計 約82万円アパート探しの上京費用(親子で2往復)3万2000円アパート契約でかかった費用(敷金・礼金、前家賃、仲介料)25万3000円電気製品や家具の購入など24万5000円パソコン購入&設定20万2000円スーツや靴など9万1000円初期費用例64for Parent 2017

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