高校生の保護者のためのキャリアガイダンス2018
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for Parent 2018國學院大學1882(明治15)年創立。神道の研究・教育機関「皇典講究所」を母体とし、日本人が拠って立つ基礎を研究・確立することを目的に開学した。大学令により1920(大正9)年に大学に昇格。私立大学として最初に認可された8大学のひとつである。現在は、文学部・神道文化学部・法学部・経済学部・人間開発学部の5学部13学科を擁し、渋谷キャンパスのほか、人間開発学部の拠点となる横浜たまプラーザキャンパスがある。●DATA〒150-8440 東京都渋谷区東4-10-28TEL03-5466-0141(入学課)https://www.kokugakuin.ac.jp/admissionURL33● 内定者のコメント(2018年3月卒業予定者)民間企業公務員日本IBM内定※宋 理央さん法学部 法律学科 法律専門職専攻 4年東京都庁内定※上野 湧哉さん法学部 法律学科 法律専攻 4年『業界セミナー』は、将来の選択肢を増やす重要な機会になりました。ここで視野を広げたことで、文系大学出身者は、やや敬遠しがちなIT業界にも関心を持ち、私は進むべき道として選択できたのだと思います。公務員対策というと、その勉強だけで大学4年間が終わってしまう印象もあります。しかし私は國學院で、ゼミもサークルも楽しみ、夢も叶えました。そして今は内定者アドバイザーとして、後輩をバックアップしています。※内定はいずれも2018年2月現在「働くこと」の楽しさをリアルに見せれば、学生は変わる國學院大學就職担当事務部長藤形 正俊 氏 就職活動と聞くと、多くの学生は最初からネガティブに捉えがちです。しかし考え方を少し変えれば、就活は「義務」ではなく「権利」。やらされてやるのではなく、存分にこの権利を使ってもらいたいのです。國學院大學のキャリアサポートでは、就活を学生がさらに成長するための重要な機会として位置付け、就活に向かう姿勢をまずポジティブに変えるところからスタートします。本学が目指す人物像に「主体的大人」の育成があります。それは自ら考え、行動し、チャンスを切り拓くことのできる人のこと。まさに就活は、この主体的大人としての力が試される場なのです。もちろん学生が実力を十分に発揮し、満足のいく結果を出すためには、モチベーションを上げることが欠かせません。そこで本学では「リアル」をキーワードに、優良企業と学生との接点を数多く用意し、やる気になった学生には最高のステージを次々と提供していきます。例えば『業界セミナー』は、世界的に優良な企業が日本にたくさんあることを学生が初めて知る機会となっています。ここから学生たちの興味・関心が刺激され、主体的にインターンシップなどの現場に足を運ぶようになるのです。これらリアルな情報や体感の場を私たち職員はアレンジして、学生が挑戦せずにはいられないムードを学内全体に浸透させていく。それが、國學院大學のキャリアサポートなのです。「就活を楽しんで終えた」とも言える学生は、次に就活を始める後輩が手本にするロールモデルとなる。そこでキャリアサポート課では、各業界の優良企業から内定を得た4年生が『内定者アドバイザー』を務め、机上の「べき論」だけでは響かない学生目線のアドバイスを行っている。また、就活成功者のデータを蓄積し、そのノウハウがぎっしり詰まった『就活体験記』を冊子にもまとめている。働くことは、楽しい。そのようなシンプルなメッセージを体現する人々のリアルな姿や言葉を、学生に見せ、体感させていく。こうしてモチベーションが連鎖する流れが今、國學院大學で確かに、できつつある。構築しているのです」(佐野氏)。その他にも現場を体感する見学会やインターンシップ等を学生が欲しているタイミングで次々と投入し、「働くこと」をよりリアルな体験やコミュニケーションとして落とし込んでいく。こうした結果、國學院大學では学生の就活における活動量を一層高めることに、成功しているのである。就活は、楽しんだ者勝ち   ロールモデルとなる内定者これらのプロセスを経て、國學院大學では多くの学生が、成長の機会として就活を活かし、希望する企業への内定を果たしている。こうしてで絞った優良企業260社を紹介するデータブックを毎年発行している。前出の『業界セミナー』の招待企業は、職員自身が訪問から始めて業界・企業研究を重ねたからこそ「学生に自信を持ってすすめる」企業にほかならない。同課の佐野祐人氏は「職員が企業を訪問し、担当者と直接話した実績を伝えるだけでも学生ののめり込み方が違う」と明かす。「企業の採用戦略は毎年異なります。また、企業が採用に多様性を求めていることも訪問を通じてわかってきました。そこで職員が年に2度各社を訪ね、生の情報を掴んでくる。そのうえで、学生には私たちの言葉で的確なアドバイスができる体制を

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