高校生の保護者のためのキャリアガイダンス2018
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for Parent 2018千葉商科大学巣鴨高等商業高校(1928年)を前身として1950年に開学。商経学部、政策情報学部、サービス創造学部、人間社会学部、国際教養学部の5学部7学科を擁し、専門的知識と幅広い教養を身につける「実学教育」を展開する。採用意欲の高い企業をネットワーク化した「CUCアライアンス企業」約740社(2018年1月現在)と連携するほか、合同企業セミナーや学内選考会等、企業連携キャリアプログラムも豊富だ。●DATA千葉県市川市国府台1-3-1TEL047-373-9701(入学センター)http://www.cuc.ac.jp/URL35だ。例えば、前述の弘前ウエディングをはじめ、さんむ田んぼアートプロジェクト、真間あんどん祭りなど、行政や企業、地域の人々と協働しながら、地域を活性化する多数のプロジェクトを継続的に実践。その経験は学生の「使える知識」となり、社会で生きていく上での力となっていく。「学生はきっかけを与えて、ちょっと背中を押すだけで驚くほど成長します。また、私たちのアクティブラーニングには、地域や大人が元気になり、企業も本気になる、という効果もあるようです。〝社会で学ぶ〞 〝現場で育てる〞実学教育において、人間社会学部は最前線にいると自負しています」(朝比奈教授)一人だ。「このプロジェクトに参加し、企画を実現するための俯瞰した考え方ができるようになりました。もっとたくさんの人々を巻き込みながら事業化していけるよう、後輩にしっかり引き継ぐこともプロジェクトの課題だと思っています」(堀田さん)教材は人とまち。社会で学ぶアクティブラーニング人にやさしい社会をビジネスや仕事でつくり出す人財を育てる人間社会学部にとって、「人」と「まち」は格好の教材である。そのため、社会で学ぶアクティブラーニングをふんだんに用意しているのも同学部の特長実現に向かって動き始めている。受賞後すぐに「ぜひ事業化したい」と弘前市長より声がかかり、行政をも巻き込むプロジェクトに発展。地元ホテルなどの観光業界からも「実際に手掛けたい」と声があがるほど歓迎を受けている。学生たちの発想と熱意が地域を動かしたのだ。「弘前ウエディングプロジェクト」は現在、立案メンバーを含む1〜4年生の計15名がビジネス化に向け活動中だ。2017年には弘前市、人間社会学部、一般社団法人CSV開発機構で構成する「弘前ウエディング研究会」が発足。「平成29年度むつ小川原地域・産業振興プロジェクト支援助成事業」にも採択され、事業化に向けた活動がスタートした。弘前市で開催された事業説明会には、地元関連企業約15社が集まり、地元からの期待の高さが窺える。2017年夏には、プロモーション写真やムービーを制作。新郎役に中心メンバーである人間社会学部4年の中野智仁さん、新婦役には弘前城ミス桜グランプリで弘前大生の八島愛美さんを起用し、弘前城での挙式や、りんご苗木の植樹シーンなどが撮影された。プロデューサー役を務め、映像のプロと共に制作を進めた堀田知里さんは、1年次の立案からこのプランに取り組んできたメンバーの(右上・右下)弘前市の関連企業の協力のもと、人前式シーンの撮影が弘前城で行われた (左)りんごをモチーフにしたプロモーションムービーも制作。「別々の種類の木を一つにしておいしいりんごをつくる“接ぎ木”という作業を、出会いを連想させるシーンとして表現しました」(堀田さん)

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